jQuery outerHeight() メソッド詳解 - 要素の高さを取得、ボーダー、パディングを含み、オプションでマージンを含む
説明: jQuery outerHeight() メソッドは、最初のマッチした要素の外側の高さをピクセル単位で返します。このメソッドは、外側のマージンを含めるかどうかを指定するオプションの引数を取ります。
目次
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構文と引数
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戻り値
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含まれる内容
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.height() メソッドとの違い
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使用シーン
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コード例
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まとめ
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jQuery outerHeight() 関連Q&A
構文と引数
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.outerHeight()
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.outerHeight( [includeMargin ] )
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includeMargin (オプション): 外側のマージンを含めるかどうかを示すブール値。デフォルトは false です。
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戻り値
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戻り値の型は数値で、要素の外側の高さをピクセル (px) 単位で表します。
含まれる内容
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.outerHeight(): 要素の高さ + 上下ボーダー + 上下パディング。
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.outerHeight(true): 要素の高さ + 上下ボーダー + 上下パディング + 上下マージン。
.height() メソッドとの違い
メソッド | 説明 |
.height() | 要素のコンテンツ領域の高さのみを返します。 |
.outerHeight() | 要素のコンテンツ領域の高さ + 上下ボーダー + 上下パディング (+ 上下マージン、オプション) を返します。 |
使用シーン
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要素の完全な高さを取得し、位置の計算やレイアウトの動的な調整に使用します。
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他の要素との整列や高さの比較に使用します。
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レスポンシブデザインで、要素の高さに応じて異なるスタイルを適用する場合に役立ちます。
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スクロール可能な領域の高さを計算する場合に便利です。
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アニメーション効果を作成する際に、要素の正確な高さを把握するために使用できます。
コード例
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/3.5.1/jquery.min.js"></script>
<style>
.myDiv {
height: 100px;
padding: 20px;
border: 5px solid #000;
margin: 10px;
}
</style>
</head>
<body>
<div class="myDiv">これはテスト div です。</div>
<script>
$(document).ready(function(){
var outerHeight = $(".myDiv").outerHeight();
var outerHeightWithMargin = $(".myDiv").outerHeight(true);
alert("外側の高さ: " + outerHeight + "px"); // 出力: 150px
alert("外側のマージンを含む高さ: " + outerHeightWithMargin + "px"); // 出力: 170px
});
</script>
</body>
</html>
まとめ
jQuery outerHeight() メソッドは、ボーダー、パディング、オプションで外側のマージンを含む、要素の完全な高さを取得するための簡単で便利な方法を提供します。これは、要素のサイズと位置を正確に制御する必要があるウェブ開発に非常に役立ちます。
jQuery outerHeight() 関連Q&A
Q1: jQuery の outerHeight() と height() の違いは何ですか?
A1: .height() は要素のコンテンツ領域の高さを返すのに対し、.outerHeight() はパディングとボーダーを含めた高さを返します。さらに、.outerHeight(true) を使用すると、マージンを含めた高さを取得できます。
Q2: outerHeight() を使用して要素の高さを動的に調整するにはどうすればよいですか?
A2: outerHeight() で要素の高さを取得し、その値を使用して他の要素の高さや位置を調整できます。例えば、要素 A の高さを要素 B と同じにするには、次のように記述します。
$(document).ready(function(){
var heightA = $(".elementA").outerHeight();
$(".elementB").height(heightA);
});
Q3: outerHeight() はどのような場合に役立ちますか?
A3:
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要素の正確な高さを知る必要がある場合、例えば、要素の表示/非表示を切り替える際に、他の要素の位置を調整する場合など。
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スクロール可能な領域の高さを計算する場合。
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要素の高さに基づいてアニメーションを作成する場合。
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レスポンシブデザインで、要素の高さが画面サイズによって変わる場合に、それに応じて他の要素のスタイルを調整する場合。