Azure 試用:無料アカウントでクラウドサービスを体験
Azure 試用版は、Microsoft Azureのクラウドサービスを気軽に体験できる無料アカウントです。一定期間、無料でAzureサービスを利用できるだけでなく、無料クレジットも提供されるため、リスクなくAzureを試すことができます。この記事では、Azure試用版の概要、アカウントの種類、利用できるサービス、注意点、そして試用期間終了後の対応について解説します。
Azure試用版:無料クレジットと無料サービス
Azure試用版では、主に以下の特典が提供されます。
$200の無料クレジット
アカウント作成後30日間、ほとんどのAzureサービスを$200まで無料で利用できます。これにより、さまざまなサービスを実際に使いながら学ぶことができ、クラウド環境での実践的な経験を得ることができます。
12ヶ月間の無料サービス
一部のAzureサービスは、アカウント作成から12ヶ月間、一定の範囲内で無料で利用できます。これには、仮想マシンやストレージ、データベースサービスなど、重要なインフラサービスが含まれています。
Azureアカウントの種類と試用版
Azureアカウントにはいくつか種類がありますが、試用を始めるには「Azure無料アカウント」が最適です。この無料アカウントは、Azureのサービスを体験するための最も手軽な方法であり、試用期間終了後には、従量課金制に移行することもできます。従量課金制に移行後は、利用した分だけ料金が発生しますが、使わない限りコストはかからないため、柔軟に運用できます。
Azure試用版で利用可能なサービス
無料クレジットと無料サービスを利用して、様々なAzureサービスを試すことができます。以下は主なサービスのカテゴリです。
Compute
- 仮想マシン(Windows/Linux): シンプルな仮想サーバーを迅速に構築可能。
- コンテナインスタンス: コンテナベースのアプリケーションの実行に適したサービス。
- 関数アプリ: サーバーレスコンピューティングを使用して、イベント駆動型のアプリケーションを構築。
Networking
- Virtual Network: 仮想ネットワークを作成して、インターネット接続や他のAzureリソースとの通信を管理。
- Load Balancer: アプリケーションやサービスに対してトラフィックの負荷分散を実行。
- VPN Gateway: Azureとオンプレミスのネットワークをセキュアに接続。
Storage
- Blob Storage: 大容量の非構造化データの保存。
- Queue Storage: メッセージングシステムを利用して、分散型アプリケーションを構築。
- File Storage: クラウドベースのファイルシステムを提供。
Databases
- Azure SQL Database: 完全管理型のリレーショナルデータベースサービス。
- Cosmos DB: グローバルに分散されたNoSQLデータベースサービス。
- MySQL、PostgreSQL: オープンソースのデータベースをAzureで利用可能。
AI + Machine Learning
- Cognitive Services: 音声認識、画像認識、自然言語処理など、AI機能を簡単に追加。
- Machine Learning Studio: 機械学習のモデルを作成・トレーニング・デプロイ。
DevOps
- Azure DevOps: プロジェクト管理、コード管理、CI/CDなどの開発ツールを提供。
Azure試用版利用時の注意点
Azure試用版を利用する際には、以下の点に注意が必要です。
クレジットの有効期限
無料クレジットはアカウント作成から30日間で失効します。失効後は、従量課金制に移行し、使用量に応じた料金が発生しますので、利用を続けるかどうかを検討する必要があります。
無料サービスの制限
無料サービスには使用量や機能の制限があります。例えば、仮想マシンやストレージの容量には上限があり、大量のデータを保存する場合やリソースを多く消費するサービスを利用する場合には、課金が発生することがあります。
対象外のサービス
一部のサービス(例:サポートプラン、Azure DevOps、Visual Studio サブスクリプションなど)は、無料クレジットの対象外となっています。利用可能なサービスを確認してから開始することが重要です。
利用規約の遵守
Azureの利用規約に従い、不正な利用は禁止されています。例えば、暗号通貨マイニングやサービス拒否攻撃(DDoS)、スパム送信などは厳禁です。
リソースの可用性
無料枠であっても、リソースの可用性は保証されていません。特に人気のあるサービスは、他のユーザーとリソースを共有するため、過剰な負荷がかかることがあります。
非アクティブ状態
30日間非アクティブ状態が続くと、リソースが削除される場合があります。定期的に使用しないリソースを削除して、無駄な費用が発生しないように管理しましょう。
試用期間終了後
Azure試用版の30日間が経過するか、$200の無料クレジットを使い切った場合、従量課金制のサブスクリプションにアップグレードする必要があります。アップグレードしない場合、無料アカウントのリソースが停止され、サービスを利用できなくなります。ただし、12ヶ月無料サービスは、アップグレード後も無料期間内は引き続き利用可能です。
Azure試用版の申し込み方法
Azure試用版の申し込みは非常に簡単です。MicrosoftアカウントまたはGitHubアカウントを使用してAzureポータルにサインアップし、クレジットカード情報を登録することで、すぐにAzure試用版を利用開始できます。クレジットカードは、認証のために使用されますが、無料クレジット内で使用が完了すれば、課金は発生しません。
まとめ:Azure試用版でクラウドの可能性を探る
Azure試用版は、Microsoft Azureのクラウドサービスを体験する絶好の機会です。無料クレジットと無料サービスを有効活用し、Azureの可能性を探求しましょう。試用期間終了後も継続利用を希望する場合は、従量課金制への移行をお忘れなく。
参考資料
詳しい情報は、以下のリンクからご覧いただけます:
関連QA
- Q1: Azureの試用版はいつまで利用できますか?
- A1: Azureの試用版は30日間で、$200の無料クレジットが与えられます。
- Q2: 無料プランにはどのサービスが含まれていますか?
- A2: 一部のサービスは、12か月間無料で利用できます。詳細は公式サイトを参照してください。
- Q3: Azureの試用中に請求が発生することはありますか?
- A3: 無料クレジットを超えて使用しない限り、請求は発生しません。