jquery dialog open 引数を渡す

jQuery Dialogで開く際に引数を渡す方法

この記事では、jQuery UI Dialogを開く際に引数を渡す方法について解説します。`dialog()`メソッドのオプションとJavaScriptのイベントオブジェクトを活用し、ダイアログに動的な値を渡す方法を学びます。具体的なコード例を用いて、わかりやすく説明します。

dialog()メソッドのオプションで引数を渡す

`dialog()`メソッドを呼び出す際に、`open`オプションに関数を指定することで、ダイアログが開く前に処理を実行できます。この関数内で`dialog`オブジェクトにアクセスし、`option`メソッドを使ってダイアログの値を設定することができます。

コード例: ボタンクリック時にダイアログを開き、ボタンのテキストをダイアログに表示する

<button id="openDialog">ダイアログを開く</button>
<div id="myDialog" title="ダイアログ">
  <p><span id="dialogText"></span></p>
</div>

<script>
$(function() {
  $("#openDialog").click(function() {
    $("#myDialog").dialog({
      open: function() {
        // ダイアログのテキストを設定
        $(this).dialog("option", "title", $(this).data("buttonText"));
      }
    });
    // ダイアログに表示するテキストを設定
    $("#myDialog").data("buttonText", $(this).text());
  });
});
</script>

上記コードでは、ボタンがクリックされると、`open`オプションで指定された関数が実行されます。この関数内で、`dialog`オブジェクトの`option`メソッドを使用して、ダイアログのタイトルにボタンのテキストを設定しています。

JavaScriptイベントオブジェクトで引数を渡す

イベントハンドラ内で`event.data`オブジェクトを利用することで、イベント発生時にダイアログに引数を渡すことができます。`dialog()`メソッドを呼び出す際に、`open`オプションに関数と`event.data`オブジェクトを指定します。

コード例: テーブルの行クリック時にダイアログを開き、選択した行のデータを表示する

<table>
  <tbody>
    <tr data-id="1" data-name="田中">
      <td>1</td>
      <td>田中</td>
    </tr>
    <tr data-id="2" data-name="佐藤">
      <td>2</td>
      <td>佐藤</td>
    </tr>
  </tbody>
</table>
<div id="myDialog" title="ダイアログ">
  <p>ID: <span id="dialogId"></span></p>
  <p>名前: <span id="dialogName"></span></p>
</div>

<script>
$(function() {
  $("tbody tr").click(function(event) {
    $("#myDialog").dialog({
      open: function(event, ui) {
        // 選択した行のデータを取得
        var rowData = event.data;
        // ダイアログにデータを表示
        $("#dialogId").text(rowData.id);
        $("#dialogName").text(rowData.name);
      }
    }).data("ui-dialog")._trigger("create");
    // クリックされた行のデータを渡す
    $(this).trigger("click", { id: $(this).data("id"), name: $(this).data("name") });
  });
});
</script>

上記コードでは、テーブルの行がクリックされると、`event.data`オブジェクトに選択した行のデータが格納され、`dialog()`メソッドの`open`オプションで指定された関数に渡されます。この関数内で、渡されたデータを使ってダイアログの内容を更新しています。

まとめ

この記事では、jQuery UI Dialogを開く際に引数を渡す2つの方法を紹介しました。

  • `dialog()`メソッドの`open`オプションに関数を指定する方法: ダイアログの初期設定などを動的に行いたい場合に有効です。
  • JavaScriptイベントオブジェクトで引数を渡す方法: イベント発生時のデータに基づいてダイアログの内容を動的に変更したい場合に有効です。

これらの方法を使い分けることで、より柔軟で動的なダイアログを実装することができます。

参考資料

Q&A

Q: `dialog()`メソッドの`open`オプションに関数を指定する方法は、他のjQuery UIコンポーネントでも使えますか?
A: はい、他の多くのjQuery UIコンポーネントでも同様の方法でオプションに渡すことができます。それぞれのコンポーネントのAPIドキュメントをご確認ください。
Q: `event.data`オブジェクトには、どのようなデータでも格納できますか?
A: はい、JavaScriptのオブジェクトであれば、どのようなデータでも格納することができます。
Q: ダイアログを閉じた後に、渡した引数をどのように取得できますか?
A: `dialog()`メソッドの`close`イベントを利用して、ダイアログが閉じる前に引数を取得することができます。`close`イベントハンドラ内で、必要な処理を実装してください。

その他の参考記事:jquery dialog option