HTML DOM details オブジェクト:ウェブページコンテンツの展開と折り畳みを制御する
この記事では、HTML DOM の details
オブジェクトについて詳しく解説します。属性、メソッド、使用シーンなどを理解し、インタラクティブなコンテンツの展開と折り畳み効果を実現して、ユーザーエクスペリエンスを向上させましょう。
1. details 要素とは?
details
要素は、ユーザーが追加情報やコンテンツを表示/非表示にできるインタラクティブなウィジェットを作成するために使用されます。通常、summary
要素と共に使用され、summary
要素は details
要素のタイトルとして機能します。ユーザーがタイトルをクリックすると、コンテンツが展開または折り畳まれます。
2. details オブジェクトの属性
details
オブジェクトは、HTMLElement
のすべての属性を継承し、以下の独自の属性を持ちます。
open
: 真偽値。details
要素が現在展開されているか折り畳まれているかを示します。true
: 展開状態。false
: 折り畳み状態。
ontoggle
:details
要素のopen
属性が変更されたときに発生するイベントハンドラ。
3. details オブジェクトのメソッド
details
オブジェクトは、HTMLElement
のすべてのメソッドを継承し、追加のメソッドはありません。
4. details 要素を使用してコンテンツの展開と折り畳み効果を作成する
以下は、details
要素を使用してコンテンツの展開と折り畳み効果を作成する例です。
<details>
<summary>クリックして詳細を表示</summary>
<p>ユーザーがタイトルをクリックすると表示される追加情報です。</p>
</details>
この例では、
details
要素は、展開/折り畳み可能なコンテンツブロックを定義します。summary
要素は、コンテンツブロックのタイトルを定義します。ユーザーがタイトルをクリックすると、コンテンツが展開/折り畳まれます。p
要素は、展開/折り畳みされるコンテンツを含みます。
5. JavaScript を使用して details 要素を制御する
JavaScript を使用して、details
オブジェクトの属性を取得および設定できます。以下はその例です。
// details 要素を取得する
const detailsElement = document.querySelector('details');
// details 要素が展開されているかどうかを確認する
console.log(detailsElement.open);
// details 要素を展開状態に設定する
detailsElement.open = true;
// ontoggle イベントをリッスンする
detailsElement.addEventListener('toggle', () => {
console.log('details 要素の open 属性が変更されました');
});
6. まとめ
details
要素は、開発者がコンテンツの展開と折り畳み効果を簡単に作成し、Web ページのインタラクティブ性とユーザーエクスペリエンスを向上させるための手段を提供します。CSS スタイルと組み合わせることで、details
要素の外観をカスタマイズし、Web ページのデザインスタイルと一致させることができます。
Q&A
Q1: details
要素は、すべてのブラウザでサポートされていますか?
A1: いいえ、details
要素は、すべてのブラウザで完全にサポートされているわけではありません。サポート状況については、Can I use を参照してください。
Q2: details
要素のデフォルトのスタイルを変更するにはどうすればよいですか?
A2: CSS を使用して、details
要素とその子要素のスタイルを設定できます。例えば、展開状態や折り畳み状態のスタイルをカスタマイズすることができます。
Q3: details
要素を JavaScript で動的に作成するにはどうすればよいですか?
A3: document.createElement()
メソッドを使用して、details
要素を動的に作成し、必要な属性を設定できます。その後、appendChild()
メソッドを使用して、ドキュメントに追加できます。