jQuery deferred.isRejected() メソッド詳解
この記事では、jQuery の deferred.isRejected() メソッドについて詳しく解説します。Deferred オブジェクトが「拒否」状態かどうかを判断する方法を学び、実際のコード例を通して、その使用方法を理解することができます。
目次
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jQuery Deferred オブジェクトとは?
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deferred.isRejected() メソッド詳解
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コード例
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まとめ
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jQuery Deferred 関連 Q&A
1. jQuery Deferred オブジェクトとは?
Deferred オブジェクトは、非同期処理の結果を表すために使用されるオブジェクトです。非同期処理が完了するまで待機し、完了後に処理を実行するために利用されます。 Deferred オブジェクトは、次の3つの状態を持ちます。
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未決 (pending): 非同期処理が実行中で、結果がまだ得られていない状態。
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解決 (resolved): 非同期処理が成功し、結果が得られた状態。
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拒否 (rejected): 非同期処理が失敗し、エラーが発生した状態。
2. deferred.isRejected() メソッド詳解
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定義: deferred.isRejected() メソッドは、Deferred オブジェクトが「拒否」状態かどうかを判断するために使用されます。
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戻り値: Deferred オブジェクトが「拒否」状態の場合は true、そうでない場合は false を返します。
3. コード例
以下のコード例では、$.ajax() メソッドを使用してサーバーにリクエストを送信し、deferred.isRejected() メソッドを使用してリクエストが拒否されたかどうかを判断します。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/3.5.1/jquery.min.js"></script>
<script>
$(document).ready(function() {
var ajaxDeferred = $.ajax({
url: "example.php",
method: "GET"
});
ajaxDeferred.done(function(response) {
console.log("リクエスト成功:", response);
});
ajaxDeferred.fail(function(jqXHR, textStatus) {
if (ajaxDeferred.isRejected()) {
console.log("リクエスト拒否:", textStatus);
}
});
ajaxDeferred.always(function() {
console.log("リクエスト完了 (成功または拒否)");
});
});
</script>
</head>
<body>
</body>
</html>
解説:
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$.ajax() メソッドは、Deferred オブジェクトを返します。
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done() メソッドは、リクエストが成功した場合に実行されます。
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fail() メソッドは、リクエストが失敗した場合に実行されます。
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isRejected() メソッドは、fail() メソッド内で使用され、Deferred オブジェクトが「拒否」状態かどうかを判断します。
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always() メソッドは、リクエストが成功または失敗したかに関係なく、常に実行されます。
4. まとめ
deferred.isRejected() メソッドは、Deferred オブジェクトの状態を判断するために使用できる便利なメソッドです。非同期処理のエラー処理を実装する際に特に役立ちます。
jQuery Deferred 関連 Q&A
Q1: Deferred オブジェクトは、どのような場合に使用するべきですか?
A1: 非同期処理の結果を待ってから、次の処理を実行する必要がある場合に Deferred オブジェクトを使用します。例えば、AJAX リクエストの完了を待ってから、画面を更新する場合などが挙げられます。
Q2: deferred.isRejected() と deferred.state() === "rejected" は、どちらも Deferred オブジェクトが拒否状態かどうかを判定できますが、違いはありますか?
A2: deferred.isRejected() は、jQuery 1.7 で追加されたメソッドで、deferred.state() === "rejected" よりも簡潔に記述できます。機能的にはどちらも同じです。
Q3: Deferred オブジェクトを使用するメリットは?
A3: コールバック関数をネストすることなく、非同期処理を簡潔に記述できます。また、done()、fail()、always() などのメソッドを使用して、処理の成功、失敗、完了時の処理をそれぞれ定義することで、コードを読みやすくすることができます。