jQuery Deferred.isResolved() メソッド詳解
この記事では、jQuery の Deferred オブジェクトの isResolved()
メソッドについて詳しく解説します。その役割、構文、戻り値、そして実際の使用例を通して、このメソッドの理解と活用を促進します。
jQuery Deferred.isResolved() メソッドとは?
deferred.isResolved()
メソッドは、Deferred オブジェクトが既に「解決済み」(resolved)状態にあるかどうかを判定するために使用されます。もし Deferred オブジェクトが既に resolve()
もしくは resolveWith()
メソッドによって解決されている場合は true
を、そうでない場合は false
を返します。
構文
deferred.isResolved()
戻り値
true
: Deferred オブジェクトは既に「解決済み」状態にあります。false
: Deferred オブジェクトはまだ「解決済み」状態ではありません。「保留」(pending)または「拒否済み」(rejected)状態の可能性があります。
isResolved() メソッドを使用するタイミング
- 後続の処理を実行する前に、Deferred オブジェクトが既に完了しているかどうかを確認する必要がある場合に、
isResolved()
メソッドを使用できます。 - 例えば、Ajax リクエストが既にデータの返却に成功しているかどうかを判断し、その後続処理を行うために、このメソッドを使用できます。
コード例
// Deferred オブジェクトを作成する
var dfd = $.Deferred();
// Deferred オブジェクトが既に「解決済み」状態にあるかどうかを確認する
console.log(dfd.isResolved()); // 出力: false
// Deferred オブジェクトを解決する
dfd.resolve();
// 再度 Deferred オブジェクトの状態を確認する
console.log(dfd.isResolved()); // 出力: true
まとめ
deferred.isResolved()
メソッドは、jQuery Deferred オブジェクトが提供する便利なメソッドであり、Deferred オブジェクトが既に「解決済み」状態にあるかどうかを判断するために使用されます。このメソッドを適切に使用することで、非同期処理フローの管理をより効果的に行うことができます。
参考文献
Q&A
Q1: isResolved() メソッドと state() メソッドの違いは何ですか?
A1: isResolved() メソッドは、Deferred オブジェクトが「解決済み」状態かどうかを真偽値(true/false)で返すのに対し、state() メソッドは、Deferred オブジェクトの現在の状態("pending", "resolved", "rejected" のいずれか)を文字列で返します。
Q2: isResolved() メソッドは、どのような場面で特に役立ちますか?
A2: 複数の非同期処理が完了した後に特定の処理を実行したい場合や、非同期処理の結果に応じて処理を分岐させたい場合などに特に役立ちます。
Q3: isResolved() メソッドを使用する際の注意点は何ですか?
A3: isResolved() メソッドは、Deferred オブジェクトの状態が変化したタイミングで呼び出す必要があります。そうでない場合、期待する結果を得られない可能性があります。