svg fill 効かない

SVG fill 効かない:CSSで色を制御する方法

SVG要素のfill属性が意図した通りに効かない場合、いくつかの原因があります。例えば、SVG内でfill属性が直接指定されている場合、CSSで設定した色が無視されることがあります。この記事では、SVGのfill属性をCSSで制御するための2つの解決策を紹介します。


SVG fill 効かない原因:直接指定されたfill属性

SVG要素にfill属性で直接色が指定されていると、CSSで指定した色が効かないことがあります。例えば、以下のように<rect>タグに直接fill="#000"(黒色)が指定されている場合、CSSで指定した色は適用されません。

html
<rect fill="#000"/>

この場合、CSSでfillを設定しても、黒色は変わらず適用されます。直接指定されたfill属性が優先されるため、CSSのfillプロパティが効かないのです。


解決策1:currentColorを使用する

currentColorは、親要素のcolorプロパティで設定された色をSVGに適用できる便利な方法です。この方法では、親要素のcolorが変更されると、currentColorを使用しているすべてのSVG要素がその色を継承します。

例:

html
<div class="parent">
  <svg>
    <rect width="100" height="100" fill="currentColor" />
  </svg>
</div>​
css
.parent {
  color: red; /* 親要素のテキストカラー */
}​

このコードでは、<rect>要素が親要素で設定した赤色で塗りつぶされます。fill="currentColor"を使用することで、SVGの色とテキストの色を簡単に同期させることができ、メンテナンス性も向上します。


解決策2:CSSのfillプロパティを使用する

CSSのfillプロパティを使うことで、SVG要素の色を直接変更することができます。この方法では、SVG内でfill属性を指定していなくても、CSSで色を制御できます。

例:

html
<svg>
  <rect width="100" height="100" />
</svg>​
css
svg rect {
  fill: red; /* SVGの色を赤に設定 */
}​

この方法では、<rect>タグを選択し、CSSで色を直接設定することができます。特定のSVG要素に異なる色を設定したい場合に便利です。ただし、currentColorのように親要素の色を反映することはできないため、色の一貫性を保つのが難しいことがあります。


currentColorとfillプロパティの使い分け

  • currentColor: 親要素のcolorプロパティに基づいて色を決定したい場合に有効です。テキストやSVGの色を統一する場合に便利です。
  • fillプロパティ: 特定のSVG要素に個別の色を設定したい場合に適しています。テキストとの色の統一が不要な場合に使用するとよいでしょう。

まとめ:svg fill 効かない時の対処法

svg fillが効かない場合、まずfill属性に直接色が指定されていないか確認しましょう。もし指定されている場合は、以下の2つの方法で解決できます。

  1. currentColorを使って親要素のcolorに連動させる。
  2. CSSのfillプロパティを使用して、SVG要素ごとに色を変更する。

状況に応じて適切な方法を選択し、SVGのデザインを効果的に制御しましょう。

参考文献

詳しい情報については、以下のウェブサイトをご覧ください。

よくある質問(FAQ)

Q1: SVGのfill属性はどのように使いますか?
A1: SVGの各要素にfill属性を指定することで、色を設定できます。
Q2: CSSがSVGのfillを上書きする場合、どうすればいいですか?
A2: CSSで!importantを使用してSVGのfill属性を強制的に適用することができます。
Q3: SVGが表示されない場合、どのようにトラブルシューティングしますか?
A3: SVGの構造を確認し、エラーがないか、正しい属性が設定されているかを確認します。

その他の参考記事:svg 透過