SVG 背景 透明 イラレ

SVG 背景 透明 イラレ:Illustratorとテキストエディタでの設定方法

SVGファイルを作成する際に背景を透明にしたい場合、Illustratorを使用して作成したSVGファイルでも、テキストエディタを使用して直接編集する方法でも、背景の透明設定は簡単に行うことができます。この記事では、Illustratorで背景を透明にする方法と、テキストエディタでの編集方法を詳しく解説します。どちらの方法もシンプルで効果的なため、必要に応じて使い分けると便利です。

IllustratorでSVG 背景を透明にする方法

Illustratorを使ってSVGファイルを作成し、その背景を透明に設定する方法は以下の手順で簡単に実行できます。

1. アートボードの背景を透明にする

Illustratorで新規ドキュメントを作成する際、デフォルトでアートボードには白い背景が設定されています。背景を透明にするためには、以下の手順を踏みます。

  • アートボードパネル(右側)から「背景」の設定を「なし」に変更します。これにより、アートボードの背景が透明になります。

2. SVGファイルを保存する際に背景を透明にする

SVGファイルとして保存する際、特に透明背景を確保するためには「SVGオプション」ダイアログボックスを使って設定を行います。

  • 「ファイル」>「書き出し」>「Web用に保存」を選択し、ファイル形式で「SVG」を選びます。
  • 「SVGオプション」ダイアログが開いたら、背景のオプションを「透明」に設定します。これで保存されたSVGファイルの背景は透明になります。

これで、Illustratorを使用して作成したSVGの背景が透明になります。IllustratorのUIが使いやすいため、視覚的に確認しながら調整できる点が大きな利点です。

テキストエディタでSVG 背景を透明にする方法: fill属性の操作

SVGファイルはXML形式で記述されており、テキストエディタで直接編集することができます。背景を透明にするためには、fill属性を操作します。以下の手順で透明な背景を設定できます。

1. SVGファイルをテキストエディタで開く

まず、任意のテキストエディタ(例: VSCode、Sublime Text、Notepad++など)でSVGファイルを開きます。

2. 背景色の設定を探す

SVGファイル内で背景色が設定されている部分を探します。一般的に、背景色は<rect>要素で設定されていることが多いです。例えば、背景色が白の場合、fill="#FFFFFF"という記述がされていることがあります。

3. fill属性を変更

背景を透明にするには、fill属性の値を次のように変更します。

  • 透明にする場合: fill="none" または fill="transparent" に変更します。
  • 色付きの背景に変更する場合: fill="#RRGGBB" という形で、16進数の色コードを使って任意の色を指定します。例えば、赤色にしたい場合は fill="#FF0000" とします。

4. ファイルを保存

変更を加えたら、ファイルを保存します。これで、SVGファイルの背景を透明に変更することができます。

fill属性を使った色の指定方法

fill属性では、色の指定に16進数のカラーコードを使用します。これにより、非常に多くの色を正確に指定することができます。

  • 3桁の16進数コード (例: #RGB)
    4096色を指定できます。例えば、#F00は赤色を表します。

  • 6桁の16進数コード (例: #RRGGBB)
    約1677万色を指定できます。例えば、#FF0000は鮮やかな赤色を表します。

背景をrect要素で指定する場合

背景を設定する際、<rect>要素を使うことが一般的です。この場合、背景のサイズ(幅と高さ)を指定する必要があります。

  • 透明な背景:

    xml
    <rect width="100%" height="100%" fill="none" />
  • 色付きの背景:

    xml
    <rect width="100%" height="100%" fill="#FFFFFF" />

ここで、widthheightは背景の幅と高さを指定します。通常は、100%でアートボード全体をカバーします。

SVG 背景 透明化の確認

変更を加えた後、WebブラウザやSVGビューア(例: Google Chrome、Firefox、Safariなど)でSVGファイルを開き、背景が正しく透明になっているかを確認します。これにより、背景の透明設定が反映されているか、ビジュアル的に確認することができます。

まとめ

Illustratorを使用してSVGファイルの背景を透明にする方法と、テキストエディタで直接編集して透明化する方法について説明しました。Illustratorは視覚的に設定を行うことができるため便利ですが、テキストエディタを使った手動の編集も非常に効果的です。どちらの方法を使うかは、状況に応じて選択すると良いでしょう。透明な背景のSVGファイルは、Webデザインやロゴ制作など、さまざまな場面で活用できる便利な形式です。

参考文献:

Q&A

Q1: SVG画像の透明背景を作成するには、どのようなコードが必要ですか?
A1: SVGコード内の<rect>要素のfill属性を"none"に設定することで、透明な背景を作成できます。
Q2: IllustratorでのSVGエクスポート時に透明背景を設定する方法は?
A2: エクスポート設定の背景オプションを「透明」に設定します。
Q3: SVGの透明背景はなぜ重要ですか?
A3: 透明な背景は、さまざまなデザイン環境に融和しやすく、視覚的な一体感を生み出します。

その他の参考記事:svg 透過