jQuery callbacks.firewith() メソッド

 

jQuery callbacks.fireWith() メソッド: コールバック関数を柔軟にトリガーする

説明: jQuery callbacks オブジェクトの `fireWith()` メソッドについて深く理解し、コールバック関数リストを実行するための使用方法、`this` コンテキストの指定方法、パラメーターの受け渡し方法について学びます。

1. jQuery.Callbacks() とは?

  • `jQuery.Callbacks()` は、複数のコールバック関数を管理および実行するのに便利なコールバックリストオブジェクトを作成するために使用されます。
  • `callbacks.fireWith()` は `jQuery.Callbacks()` オブジェクトのメソッドの1つであり、コールバックリスト内の関数を実行するために使用されます。

2. callbacks.fireWith() の構文:


callbacks.fireWith( context, [ args ] )
  
  • context: (オプション) コールバック関数の実行時の `this` ポインターを指定します。
  • args: (オプション) コールバック関数に渡すパラメーターの配列。

3. callbacks.fireWith() の特徴:

  • `this` コンテキストの指定: コールバック関数内部の `this` の参照先を柔軟に制御できます。
  • パラメーターの受け渡し: 1つ以上のパラメーターをコールバック関数に渡すことができます。
  • 順番通りの実行: コールバックリスト内の関数は、追加された順番に実行されます。

4. 使用シーン:

  • 特定のコンテキストでコールバック関数を実行する必要がある場合。
  • 追加のパラメーターをコールバック関数に渡す必要がある場合。
  • イベント処理、非同期操作など、複数のコールバック関数を管理および実行する必要がある場合。

5. コード例:


var callbacks = $.Callbacks();

function fn1( value ) {
  console.log( this, value );
}

function fn2( value ) {
  console.log( this, value );
}

callbacks.add( fn1 );
callbacks.add( fn2 );

//  { name: "Test" } コンテキストでコールバックを実行し、パラメーター "example" を渡します
callbacks.fireWith( { name: "Test" }, [ "example" ] ); 
// 出力:
// { name: "Test" } "example"
// { name: "Test" } "example"
  

6. まとめ:

`callbacks.fireWith()` メソッドは、開発者に強力なコールバック関数の管理と実行機能を提供します。実行コンテキストの指定とパラメーターの受け渡しを可能にすることで、コードの柔軟性と保守性を向上させます。

参考文献

Q&A

質問 回答
`callbacks.fireWith()` と `callbacks.fire()` の違いは何ですか? `callbacks.fire()` は `this` コンテキストを `callbacks` オブジェクト自身に設定してコールバックを実行しますが、`callbacks.fireWith()` は `this` コンテキストを任意のオブジェクトに設定できます。
`callbacks.fireWith()` を使用して複数の引数をコールバック関数に渡すにはどうすればよいですか? `fireWith()` メソッドの2番目の引数として、引数の配列を渡します。
コールバック関数の実行を停止するにはどうすればよいですか? `callbacks.disable()` メソッドを使用してコールバックリストを無効にするか、`callbacks.empty()` メソッドを使用してリストからすべてのコールバックを削除します。