jQuery focusin() メソッド

jQuery focusin() メソッド詳解：ページフォーカスイベントを簡単に制御

1. jQuery focusin() メソッドとは？

focusin() メソッドは、指定された要素とその子要素に処理関数をバインドし、要素またはその子要素がフォーカスを取得したときにトリガーされます。

focus() メソッドとの違い

focusin() は、要素自体とその子要素がフォーカスを取得したときにトリガーされますが、focus() は要素自体がフォーカスを取得したときにのみトリガーされます。

2. focusin() メソッドの構文


$(selector).focusin(handler(eventObject));

または


$(selector).focusin(eventData, handler(eventObject));

handler(eventObject): focusin イベントが発生したときに実行される関数。
eventData: イベントハンドラに渡される追加データ。

3. focusin() メソッドの使用シーン

フォーム検証: ユーザーが入力ボックスにフォーカスを移動したときに、リアルタイムのデータ検証を実行します。
動的なヒント: ユーザーが特定の領域にフォーカスを移動したときに、関連するヘルプ情報や操作ガイドを表示します。
ユーザーインタラクションの強化: フォーカスのある要素に基づいて、ページのスタイルを動的に調整したり、特定のコンテンツを表示したりします。

4. focusin() と他の関連メソッドとの比較

focusin() vs focusout()

focusin() は要素がフォーカスを取得したときにトリガーされ、focusout() は要素がフォーカスを失ったときにトリガーされます。

focusin() vs focus()

focusin() は要素自体とその子要素に適用されますが、focus() は要素自体にのみ適用されます。

5. focusin() メソッドの使用例

例1: 入力ボックスにフォーカスが当たったときにヒント情報を表示する


<input type="text">
<span class="tip" style="display:none;">ヒント情報です</span>

<script>
$("input").focusin(function(){
  $(this).siblings(".tip").show();
});
</script>

例2: フォーカスが外れたときにヒント情報を非表示にする


<input type="text">
<span class="tip" style="display:none;">ヒント情報です</span>

<script>
$("input").focusout(function(){
  $(this).siblings(".tip").hide();
});
</script>

6. まとめ

jQuery focusin() メソッドは、ページ要素がフォーカスを取得したイベントを処理するための柔軟で強力な方法を提供します。この記事で説明したように、このメソッドについてより深く理解し、実際のプロジェクトで自由に使用できるようになったことを願っています。

Q&A

質問	回答
focusin() と focus() の使い分け方を教えてください。	子要素のフォーカス取得も検知する必要がある場合は focusin() を、そうでない場合は focus() を使用します。
focusin() イベントで取得できる eventObject にはどのような情報が含まれていますか？	イベントが発生した要素、発生元要素、タイムスタンプなどの情報が含まれています。詳細は jQuery の API ドキュメントをご確認ください。
focusin() はモバイルブラウザでも動作しますか？	一部のモバイルブラウザでは動作が異なる場合があります。モバイル環境では touchstart イベントなどを利用する方が良い場合があります。