jQueryのevent.resultプロパティ

jQuery event.result 属性 - 簡単にイベント処理結果を取得

この文章では、jQuery の `event.result` 属性について詳しく解説し、イベント処理関数からの戻り値を取得する方法と、実際の例を交えてその使用方法を紹介します。

1. event.result 属性とは?

  • `event.result` 属性は、jQuery イベント処理関数の戻り値を格納するために使用されます。
  • - イベントバブリングの過程で、各処理関数の戻り値は前の戻り値を上書きし、最終的な戻り値が `event.result` に格納されます。

2. event.result 属性の使い方

  • イベント処理関数内部では、`return` 文を使用して戻り値を設定します。
  • - 後続のイベント処理関数またはイベント発生後のコードでは、`event.result` を使用して前の戻り値を取得できます。

<script>
$( "#myElement" ).on( "click", function( event ) {
  // 何らかの処理...
  return "最初の処理関数の戻り値";
});

$( "#myElement" ).on( "click", function( event ) {
  // 前の処理関数の戻り値にアクセス
  console.log( event.result ); // 出力: "最初の処理関数の戻り値"
});
</script>

3. event.result の適用シーン

  • データの受け渡し: 複数のイベント処理関数間でデータを共有する場合、例えばフォームの検証やユーザー入力の処理などに使用できます。
  • デフォルト動作の変更: イベント処理関数の戻り値に基づいて、イベントのデフォルト動作を抑制するかどうかを決定できます。

4. 例 - event.result を使用したフォーム検証


<script>
$( "#myForm" ).on( "submit", function( event ) {
  if ( !validateForm() ) {
    event.preventDefault(); // 検証失敗、フォーム送信を阻止
    return false;
  }
  return true; // 検証成功、フォーム送信を許可
});

$( "#myForm" ).on( "submit", function( event ) {
  if ( event.result ) {
    // フォーム検証が成功した場合、送信処理を実行
    $.ajax({...});
  } else {
    // フォーム検証が失敗した場合、エラーメッセージを表示
  }
});
</script>

5. まとめ

`event.result` 属性は、jQuery イベント処理機構において、データの受け渡しやプログラムフローの制御を行うための便利な方法を提供します。 `event.result` を適切に使用することで、よりモジュール化され、メンテナンスしやすい JavaScript コードを記述できます。

QA

質問 回答
event.result はどのような値を格納できますか? JavaScript のあらゆるデータ型を格納できます。例えば、数値、文字列、真偽値、オブジェクト、配列などです。
event.result はイベントバブリングにどのように影響しますか? 各イベントハンドラは、前のハンドラの event.result を上書きできます。最終的な event.result は、イベントチェーンの最後に実行されるハンドラの戻り値になります。
event.result の使いどころとして、他にどのようなものがありますか? イベントハンドラの実行順序を制御したり、イベントハンドラ間で複雑なデータ構造を渡したりする際に役立ちます。

参考文献

* [jQuery API Documentation - event.result](https://api.jquery.com/event.result/) (英語)