jQuery :animated セレクタ - 要素がアニメーション中かどうかを確認する
この記事では、jQuery の :animated
セレクタについて詳しく解説します。このセレクタは、DOM 要素が現在アニメーション中かどうかをチェックするために使用されます。その用途、構文、実際の適用例を挙げることで、:animated
セレクタの理解と活用を深めていきましょう。
1. :animated
セレクタとは?
:animated
セレクタは、jQuery で要素をフィルタリングするために使用される特殊なセレクタです。- 現在アニメーション効果を実行中の DOM 要素を選択するために使用されます。
- 要素がフェードイン、フェードアウト、スライドなどのアニメーション効果を実行中の場合、その要素は
:animated
セレクタによって選択されます。
2. :animated
セレクタの構文
$(":animated")
- 引数なしで
:animated
を使用すると、アニメーションを実行中のすべての要素が選択されます。
3. :animated
セレクタの用途
- アニメーションのキューイングを防止する: 要素が既にアニメーション中の場合に、新しいアニメーション効果が重なって実行されるのを防ぎます。
- 例: ボタンが既にフェードアウトしているときに、再度クリックしてアニメーションが実行されるのを防ぐ。
- 一貫性のあるアニメーションシーケンスを作成する: あるアニメーションが完了した後に次のアニメーションが実行されるようにします。
- 例: 要素がスライドした後、フェードイン効果を実行する。
- アニメーション状態に基づいて要素のスタイルを変更する: アニメーションを実行中の要素に特別なスタイルを適用します。
- 例: アニメーションの実行中に要素の境界線の色を変更する。
4. :animated
セレクタの適用例
4.1 アニメーションのキューイングを防止する
$("#myButton").click(function() {
if (!$(this).is(":animated")) { // アニメーション実行中かどうかを確認
$(this).fadeOut();
}
});
4.2 アニメーションシーケンスを作成する
$("#myDiv").slideUp(500, function() {
$(this).fadeIn(500); // スライド完了後にフェードイン
});
4.3 アニメーション状態に基づいてスタイルを変更する
<style>
#myElement.animated {
border-color: red;
}
</style>
$("#myElement").animate({ width: "200px" });
まとめ
:animated
セレクタは、jQuery において非常に実用的なセレクタであり、アニメーション効果を簡単に管理および制御し、より複雑でスムーズなユーザーインターフェースのインタラクションを実現するのに役立ちます。
関連QA
-
Q:
:animated
セレクタは、CSS transition を使ったアニメーションにも有効ですか?A: いいえ、
:animated
セレクタは、jQuery の.animate()
メソッドを使用して作成されたアニメーションに対してのみ機能します。CSS transition を使ったアニメーションには、JavaScript で transitionend イベントを検出する必要があります。 -
Q:
:animated
セレクタを使って、複数のアニメーションを同時に実行することはできますか?A: はい、
:animated
セレクタは、現在実行中のすべてのアニメーションを検出するため、複数のアニメーションを同時に実行していても問題ありません。 -
Q:
:animated
セレクタの使いどころとして、他にどのようなものがありますか?A: アニメーション中に要素のクラスを追加/削除したり、アニメーションの進捗状況に応じて要素の透明度を調整したりするなど、さまざまな用途があります。アイデア次第で、よりインタラクティブな表現を実現できます。