jQuery :nth-of-type(n) セレクタ詳解
この文書では、jQuery の強力な要素セレクタである :nth-of-type(n) について詳しく解説します。構文、使用例、他のセレクタとの比較などを含め、Webページの要素を正確に特定し操作するのに役立つ情報を提供します。
目次
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:nth-of-type(n) セレクタとは?
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:nth-of-type(n) セレクタの使い方
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:nth-of-type(n) と他のセレクタとの比較
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まとめ
1. :nth-of-type(n) セレクタとは?
:nth-of-type(n) セレクタは、親要素内に出現する、指定されたタイプの n 番目の要素を選択します。
構文
:nth-of-type(n)
パラメータ n には以下の形式を使用できます。
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数字: 具体的な順番を表します。例えば、:nth-of-type(2) は2番目の要素を選択します。
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キーワード even と odd: それぞれ偶数と奇数番目の要素を選択します。
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式 an+b: より柔軟な選択に使用します。例えば、:nth-of-type(2n) はすべての偶数番目の要素を選択します。
2. :nth-of-type(n) セレクタの使い方
単純な選択
$("p:nth-of-type(2)").css("color", "red");
上記のコードは、ページ内のすべての2番目の <p> 要素の文字色を赤に設定します。
キーワード even と odd
$("li:nth-of-type(even)").css("background-color", "#f2f2f2");
上記のコードは、すべての偶数番目の <li> 要素の背景色を薄い灰色に設定します。
式を使った選択
$("div:nth-of-type(3n+1)").addClass("highlight");
上記のコードは、 3n+1 の規則に一致するすべての <div> 要素に "highlight" というクラスを追加します。
使用例
次の例は、 :nth-of-type(n) セレクタを使用して、テーブル内の特定の行を選択する方法を示しています。
<table>
<tr>
<th>名前</th>
<th>年齢</th>
<th>都市</th>
</tr>
<tr>
<td>田中太郎</td>
<td>30</td>
<td>東京</td>
</tr>
<tr>
<td>佐藤花子</td>
<td>25</td>
<td>大阪</td>
</tr>
<tr>
<td>山田次郎</td>
<td>28</td>
<td>名古屋</td>
</tr>
</table>
<script>
$("table tr:nth-of-type(2)").css("background-color", "yellow");
</script>
上記のコードは、テーブルの2行目の背景色を黄色に設定します。
3. :nth-of-type(n) と他のセレクタとの比較
:nth-child(n) と :nth-of-type(n) の違い
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:nth-child(n) は、親要素の n 番目の子要素を選択します。
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:nth-of-type(n) は、親要素内の指定されたタイプの n 番目の要素を選択します。
例えば、以下のHTMLコードがあるとします。
<div>
<p>段落 1</p>
<span>テキスト 1</span>
<p>段落 2</p>
</div>
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div :nth-child(2) は <span> 要素を選択します。
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div :nth-of-type(2) は 2 番目の <p> 要素を選択します。
:eq(n) と :nth-of-type(n) の違い
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:eq(n) は、ページ内のすべての要素の中で n 番目の要素を選択します。
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:nth-of-type(n) は、指定されたタイプの要素の中で n 番目の要素を選択します。
例えば、以下のHTMLコードがあるとします。
<p>段落 1</p>
<div>div 1</div>
<p>段落 2</p>
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p:eq(1) は 2 番目の <p> 要素を選択します。
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p:nth-of-type(2) も 2 番目の <p> 要素を選択します。
4. まとめ
:nth-of-type(n) セレクタは、jQuery で非常に便利なセレクタであり、指定したタイプの要素を正確に選択するのに役立ちます。
学習リソース
質問1: :nth-of-type(n) セレクタと :nth-child(n) セレクタの違いは何ですか?
回答: :nth-of-type(n) は、親要素内に出現する n 番目の指定されたタイプの要素を選択します。一方、:nth-child(n) は、親要素の n 番目の子要素を選択します。要素のタイプは問いません。
質問2: :nth-of-type(n) セレクタを使用して奇数行を選択するにはどうすればよいですか?
回答: :nth-of-type(odd) を使用すると、すべての奇数行の要素を選択できます。例えば、tr:nth-of-type(odd) はテーブルのすべての奇数行を選択します。
質問3: :nth-of-type(n) セレクタでは、どのようなタイプの引数 n がサポートされていますか?
回答: :nth-of-type(n) セレクタでは、以下のタイプの引数 n がサポートされています。
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数字: 例えば、:nth-of-type(2) は 2 番目に一致する要素を選択します。
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キーワード even と odd: それぞれ、偶数と奇数番目の要素を選択します。
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式 an+b: 例えば、:nth-of-type(2n) はすべての偶数番目の要素を選択し、:nth-of-type(3n+1) は 1 番目、4 番目、7 番目…の要素を選択します。