jQuery :target セレクタ

jQuery :target セレクター - ページ内ジャンプ先要素を正確に選択

この記事では、jQuery の `:target` セレクターの使い方について詳しく解説し、URL のアンカーリンクを活用してページ内ジャンプ先要素を正確に選択・操作する方法を学び、ユーザーエクスペリエンスの向上を目指します。

目次

  1. :target セレクターとは?
  2. :target セレクターの構文と使い方
  3. :target セレクターの活用シーン
  4. 注意点
  5. まとめ

:target セレクターとは?

`:target` セレクターは、現在アクティブなページ内で、URL にアンカーリンク (#) が含まれており、かつそのアンカーと一致する要素を選択します。

ユーザーがページ内のそのアンカーへのリンクをクリックした場合、またはブラウザのアドレスバーにそのアンカーが含まれている場合、その要素が選択されます。

:target セレクターの構文と使い方

構文: $( ":target" )

例:


<a href="#section2">第二部へジャンプ</a>
<div id="section2">これは第二部の内容です</div>

<script>
$(document).ready(function(){
  // #section2 要素がターゲット要素になったときに "highlight" クラスを追加
  if ( $( ":target" ).length > 0 ) {
    $( ":target" ).addClass( "highlight" ); 
  }
});
</script>

:target セレクターの活用シーン

  • ページ内ジャンプのハイライト: ユーザーがページ内のリンクをクリックして特定のコンテンツ領域にジャンプしたときに、`:target` セレクターを使用してターゲット領域にハイライトスタイルを追加し、ユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。
  • 動的なコンテンツの読み込み: URL アンカーの変化を監視し、AJAX 技術と組み合わせることで、ユーザーがクリックしたリンクに応じて対応するコンテンツを動的に読み込み、シングルページアプリケーションの効果を実現できます。
  • ページナビゲーションの作成: `:target` セレクターで選択された要素に基づいて、ページナビゲーションメニューの選択状態を動的に更新し、ユーザーが現在の閲覧位置を把握しやすくすることができます。

注意点

  • ページ内に現在の URL アンカーと一致する要素が複数存在しないようにしてください。存在する場合、`:target` セレクターはすべての一致する要素を選択します。
  • `:target` セレクターを使用する場合は、JavaScript コードと組み合わせて動的なエフェクト処理を行うことをお勧めします。これにより、より豊かなインタラクション機能を実現できます。

まとめ

`:target` セレクターは、ページ内ジャンプ先要素を特定し、操作するための便利な方法を提供します。このセレクターを適切に使用することで、ページのインタラクション体験を向上させ、より豊富なページ機能を実現することができます。

参考資料

よくある質問

質問 回答
`:target` セレクターは、JavaScript を使用せずに CSS のみで動作しますか? いいえ、`:target` セレクターは CSS の疑似クラスですが、JavaScript と組み合わせて使用することで、より動的でインタラクティブな効果を実現できます。
`:target` セレクターを使用する際に、ページがリロードされるのを防ぐにはどうすればよいですか? リンクの `href` 属性を "#" のみに設定するか、JavaScript でリンクのクリックイベントを処理し、`event.preventDefault()` を使用してデフォルトの動作をキャンセルします。
`:target` セレクターは、すべてのブラウザでサポートされていますか? はい、`:target` セレクターは主要なモダンブラウザで広くサポートされています。ただし、古いブラウザの中にはサポートしていないものもあるため、注意が必要です。