Azureは無料で使えますか?

Azureは無料で使えますか? 無料プランの種類と利用範囲

「Azureは無料で使えますか?」Microsoft Azureは、無料プランを提供しており、一定の範囲内で無料で利用できます。Azureの無料プランには、「Azure無料アカウント」「Azure for Students」「Azure DevOps」など、いくつかの種類があります。本記事では、それぞれの無料プランの内容、利用可能なサービス、そして無料枠の範囲について解説します。

Azure無料アカウント:12ヶ月間限定の無料利用枠と常時無料サービス

Azure無料アカウントは、Microsoftアカウントを1つ作成すれば利用できます。アカウント作成から12ヶ月間、様々なAzureサービスを無料枠の範囲内で利用可能です。さらに、一部のサービスは永続的に無料で利用できます。

主な用途としては、以下のものがあげられます。

  • AI・機械学習プロジェクトの構築: Azure Machine Learning、Cognitive Servicesなど。例えば、Computer Vision APIを使用して画像分析を行ったり、Text Analytics APIでテキストから感情を分析したりできます。無料枠内での使用量を超えると課金対象となります。

  • IoTソリューションの構築: Azure IoT Hub、IoT Centralなど。IoTデバイスからのデータの受信、デバイス管理、データ分析などを実行できます。無料枠内では、メッセージ数やデバイス接続数に制限があります。

  • 開発者ツールとDevOpsの統合: Azure DevOps、Visual Studio Codeなど。Azure DevOpsでは、CI/CDパイプラインの構築、Gitリポジトリの管理、作業項目の追跡などが可能です。Visual Studio Codeは、強力なコードエディタとして無料で利用できます。

  • クラウドのIDとアクセス管理: Azure Active Directory (Azure AD)。ユーザー認証、アプリケーションへのアクセス管理などを実現できます。無料枠内では、ユーザー数や認証回数に制限があります。

Azure無料アカウントでは、アカウント作成後12ヶ月間、以下のサービスが無料枠の範囲内で利用できます。

  • Azure Virtual Machines (仮想マシン): 特定のリージョン、サイズ(B1Sなど)に制限があります。Windows ServerやLinuxなどのOSを選択できます。

  • Azure Blob Storage (BLOBストレージ): 一定容量(5GB)まで無料です。静的コンテンツの保存、データのバックアップなどに利用できます。

  • Azure SQL Database (SQLデータベース): 一定のコンピューティングリソースとストレージ容量(サーバーレス:最大2GB)まで無料です。Webアプリケーションやモバイルアプリケーションのバックエンドデータベースとして利用できます。

さらに、以下のサービスは永続的に無料枠内で利用できます。

  • Azure App Service: Webアプリ、APIアプリ、モバイルアプリのバックエンドを簡単に構築・デプロイできます。無料枠では、コンピューティングリソースとストレージ容量に制限があります。

  • Azure Functions: サーバーレスコンピューティングサービスで、イベント駆動型のアプリケーションを構築できます。無料枠では、実行時間やメモリ使用量に制限があります。

Azure for Students:学生向けの無料プラン

学生の方は、Azure for Studentsを利用することで、Azureサービスを無料で利用できます。大学や学校のメールアドレスでサインアップする必要があり、学生である限り毎年更新可能です。Azure for Studentsでは、$100分のAzureクレジットが付与され、様々なAzureサービスを試用できます。クレジットの有効期限は12ヶ月です。 また、特定のサービスは無料枠が提供されます。

Azure DevOps:開発者向けの無料プラン

Azure DevOpsは、ソフトウェア開発プロジェクトの計画、開発、テスト、デプロイを支援するサービスです。MicrosoftアカウントまたはGitHubアカウントでサインアップすれば、無料で利用できます。小規模なチーム(5ユーザーまで)での利用に適しており、プライベートリポジトリの無制限利用、CI/CDパイプラインの利用などが可能です。

Azureの無料プラン:利用上の注意点

  • 無料枠の制限: 無料プランで利用できるサービス、リソース量、期間には制限があります。制限を超えた場合は、課金が発生します。

  • 利用状況の確認: Azureポータルで、定期的に利用状況を確認しましょう。メール通知を設定することで、無料枠の超過を事前に防ぐことができます。

  • リソースの削除: 不要なリソースは削除することで、意図しない課金発生を防ぐことができます。特に、仮想マシンは稼働しているだけで課金対象となるため、使用しない場合は停止または削除しましょう。

  • 無料アカウントの利用は1回限り: 原則として、1つのMicrosoftアカウントにつき、Azure無料アカウントは1回のみ利用可能です。

まとめ

Azureは、無料アカウント、Azure for Students、Azure DevOpsといった無料プランを提供しています。これらの無料プランを利用することで、Azureの様々なサービスを体験し、クラウドコンピューティングを学ぶことができます。ただし、無料プランには制限があるため、利用規約と無料枠の範囲をよく確認し、Azureポータルで利用状況を定期的に確認することが重要です。

参考リンク

さらに詳しい情報については、以下の公式サイトを参照してください。

よくある質問 (QA)

  1. Q: Azureの無料プランを受けるにはどうすれば良いですか?
    A: Microsoft Azureの公式サイトからサインアップすることで、無料プランを利用できます。
  2. Q: 無料プランの制限は何ですか?
    A: 無料プランには、使用量やサービスに対する制限が設けられています。具体的な内容は公式サイトで確認できます。
  3. Q: 無料クレジットを使用し終わった後はどうなりますか?
    A: 無料クレジットを使い終わった後も、特定のサービスについては継続的に無料利用が可能です。

その他の参考記事:azure 無料 枠