azure 無料枠仮想マシン

Azure 無料枠仮想マシン：Azureで無料で仮想マシンを構築する方法

「Azure 無料枠仮想マシン」と検索するユーザーは、Azureで無料で仮想マシンを利用できるのか、その方法や利用範囲について知りたいと考えているはずです。Azureの無料アカウントでは、一定期間、特定の種類の仮想マシンを無料で利用できます。本記事では、Azure無料アカウントで仮想マシンを構築する方法、無料枠の範囲、そして利用時の注意点について解説します。

Azure無料アカウント：仮想マシンの無料利用枠

Azureの無料アカウントでは、以下の条件で仮想マシンを無料で利用できます。

期間: アカウント作成後12ヶ月間。
マシンタイプ: B1s バースト可能VM (Windows / Linux)。
利用時間: OSごとに毎月750時間まで。
リージョン: 東日本、西日本などの制限されたリージョン。

これらの条件を満たす仮想マシンは、無料で利用でき、一定のリソースまで使用できますが、制限を超えると課金が発生します。

Azure無料枠で仮想マシンを構築する方法

Azureポータルを使用して仮想マシンを構築する手順は以下の通りです。

1. リソースグループの作成

仮想マシンを配置するためのリソースグループを作成します。リソースグループは、関連するリソースをまとめて管理するためのコンテナです。リージョンは、無料枠が適用されるリージョン（例：東日本）を選択します。

リソースグループ作成手順:
1. Azureポータルにログインし、「リソースグループ」を検索。
2. 「+作成」ボタンをクリック。
3. リソースグループ名を入力し、リージョンを選択。
4. 「確認と作成」をクリックして、リソースグループを作成します。

2. 仮想ネットワークの作成

仮想マシンを接続するための仮想ネットワークを作成します。仮想ネットワークを作成することで、仮想マシン同士や他のリソースとの通信が可能になります。アドレス空間やサブネットの設定を行います。

仮想ネットワーク作成手順:
1. Azureポータルで「仮想ネットワーク」を検索。
2. 「+作成」ボタンをクリック。
3. 仮想ネットワークの名前、アドレス空間（例：10.0.0.0/16）を入力。
4. 必要に応じてサブネットを設定。
5. 「確認と作成」をクリックして、仮想ネットワークを作成します。

3. 仮想マシンの作成

仮想マシンを作成するために、以下の手順で仮想マシンを設定します。

仮想マシン作成手順:
1. Azureポータルで「仮想マシン」を検索し、「+作成」をクリック。
2. イメージの選択で、Windows ServerまたはLinuxの仮想マシンイメージを選びます。
3. サイズで、無料枠が適用されるB1sサイズを選択します。
4. ディスクの種類は、無料枠内で使用できるStandard SSDを選択します。
5. 仮想ネットワークとサブネットを指定します。
6. パブリックIPアドレスを割り当て、インターネット経由でアクセス可能にします。
7. ネットワークセキュリティグループ（NSG）を設定し、RDP（Windows）またはSSH（Linux）の接続を許可します。必要に応じて接続元IPアドレスを制限します。
8. その他の設定（管理、監視など）を行い、「作成」ボタンをクリックします。

4. 仮想マシンの起動と接続

作成が完了すると、仮想マシンが起動します。接続方法はOSによって異なります。

Windowsの場合: RDP (Remote Desktop Protocol) を使用して接続します。
Linuxの場合: SSH（Secure Shell）を使用して接続します。

接続時には、仮想マシンに設定したパブリックIPアドレスを使用して接続します。

Azure無料枠で仮想マシンを利用する際の注意点

無料枠にはいくつかの制限があり、利用する際には以下の点に注意が必要です。

1. 無料枠の範囲

無料枠は、B1sサイズの仮想マシン、指定されたリージョン、そして毎月750時間までの利用時間に制限されています。
これらの制限を超えると、課金が発生します。毎月750時間を超えて利用すると、超過分に対して従量課金が発生します。

2. リソースグループと仮想ネットワーク

仮想マシンだけでなく、関連するリソースグループ、仮想ネットワーク、ストレージアカウントなども無料枠内で利用する必要があります。それぞれのリソースが無料枠の対象であることを確認し、課金を避けるようにしましょう。

3. 利用状況の確認

Azureポータルで定期的に利用状況を確認し、無料枠を超過しないように注意しましょう。利用状況は、Azureポータル内で「コスト管理 + 請求」セクションから確認できます。

4. 不要なリソースの削除

仮想マシンを使用しない場合は、停止または削除することで、意図しない課金を防ぐことができます。停止中の仮想マシンでも、ディスクなどのリソースには課金が発生する場合があるため、完全に削除することをお勧めします。

5. 12ヶ月経過後

無料枠の利用は12ヶ月間限定で、その後は通常料金が発生します。12ヶ月後に利用を継続する場合は、従量課金制に移行するか、必要に応じて別の方法を検討する必要があります。

まとめ

Azureの無料アカウントでは、B1sサイズの仮想マシンを12ヶ月間、毎月750時間まで無料で利用できます。これにより、仮想マシンの構築やテスト環境の構築を無料で試すことができます。ただし、無料枠の範囲と利用条件をしっかりと理解し、利用状況を定期的に確認することが重要です。無料枠を有効活用して、Azureでの仮想マシンの構築・運用を体験しましょう。

参考文献

詳細な情報は、以下の公式ドキュメントを参照してください。

Azure 無料枠 仮想マシン：Azureで無料で仮想マシンを構築する方法