HTMLの始まりのコードは？

HTMLの開始コードとは？

HTML文書は、DOCTYPE宣言（<!DOCTYPE>）で始まります。DOCTYPE宣言は、ブラウザに対して、文書がどのバージョンのHTMLで書かれているかを伝えます。これにより、ブラウザは文書を正しく解釈し、表示することができます。

HTML5のDOCTYPE宣言

HTML5のDOCTYPE宣言は、非常にシンプルです。

<!DOCTYPE html>

これだけで、ブラウザは文書がHTML5で書かれていることを認識します。

HTML4.01のDOCTYPE宣言

HTML4.01では、DOCTYPE宣言はもう少し複雑でした。HTML4.01には、3つの異なるDOCTYPE宣言がありました。

DOCTYPE宣言 説明
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/strict.dtd"> 厳密なDTDを使用します。
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/loose.dtd"> 遷移的なDTDを使用します。
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Frameset//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/frameset.dtd"> フレームセットを使用します。

DOCTYPE宣言の重要性

DOCTYPE宣言は、ブラウザが文書を正しく解釈し、表示するために非常に重要です。DOCTYPE宣言がない場合、ブラウザは「互換モード」で文書を表示することがあります。互換モードでは、古いブラウザとの互換性を維持するために、一部の機能が無効化されたり、異なる方法でレンダリングされたりします。そのため、DOCTYPE宣言を省略することは避けるべきです。

HTML文書の基本構造

DOCTYPE宣言に続いて、HTML文書の基本構造は以下のようになります。

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <title>ページタイトル</title>
</head>
<body>
  ページの内容
</body>
</html>
  • <html>：HTML文書のルート要素です。
  • <head>：ページのメタ情報（タイトル、文字コードなど）を記述します。
  • <title>：ページのタイトルを記述します。
  • <body>：ページの実際に表示される内容を記述します。

よくある質問

Q1: DOCTYPE宣言を省略しても問題ないですか？

A1: いいえ、DOCTYPE宣言は省略すべきではありません。DOCTYPE宣言がない場合、ブラウザは「互換モード」で文書を表示することがあり、予期しない表示結果になる可能性があります。

Q2: HTML5以外のDOCTYPE宣言を使うことはありますか？

A2: 現在では、HTML5が主流となっているため、HTML5以外のDOCTYPE宣言を使うことはほとんどありません。特別な理由がない限り、HTML5のDOCTYPE宣言を使用するべきです。

Q3: DOCTYPE宣言はどのバージョンのHTMLでも同じですか？

A3: いいえ、DOCTYPE宣言はHTMLのバージョンによって異なります。HTML4.01とHTML5では、DOCTYPE宣言の記述方法が大きく異なります。