HTMLのBタグは非推奨ですか?

HTMLのBタグは非推奨ですか? ~正しい使い方と代替手段~

HTMLの<b>タグは、テキストを太字にするためのタグです。
一見、<strong>タグと似ていますが、その用途は微妙に異なります。
そのため、「<b>タグは非推奨なのでは?」と疑問に思う方もいるかもしれません。

結論から言うと、<b>タグは非推奨タグではありません。
しかし、<b>タグで表現できる太字は、スタイルシート(CSS)でも実現可能です。
そのため、視覚的な表現の一貫性や保守性を考慮すると、CSSでの指定が推奨されています。

<b>タグと<strong>タグの違い

<b>タグと<strong>タグは、どちらもテキストを太字にするという点では同じですが、その意味合いが異なります。

  • <b>タグ: テキストを太字にすることで、読者の注意を引き付けたい 場合に使用します。意味的な重要性は持ちません。

  • <strong>タグ: テキストが 文脈上重要である ことを示す場合に使用します。読者だけでなく、検索エンジンにもその重要性を伝えることができます。

例えば、以下のような使い分けが考えられます。

  • <b>タグの例:

    • 新しい商品の説明で、商品名 を太字にする。

    • 記事の中で、重要なキーワード を太字にする。

  • <strong>タグの例:

    • 警告文の中で、危険な行為 を太字にする。

    • 利用規約の中で、重要な条項 を太字にする。

<b>タグの代替方法:CSS font-weight プロパティ

<b>タグの代わりに、CSSのfont-weightプロパティを使って太字を表現することができます。

<b>太字テキスト</b>

は、以下のCSSで表現することができます。

.bold-text {
  font-weight: bold;
}
<span class="bold-text">太字テキスト</span>

このように、スタイルシートを使用することで、HTMLの構造と視覚的な表現を分離することができます。
これは、Webサイトの保守性やアクセシビリティ向上に貢献します。

まとめ

<b>タグは非推奨タグではありませんが、スタイルシートで代替することが推奨されています。
意味的に重要なテキストを太字にする場合は<strong>タグを使用し、単に視覚的に強調したい場合はfont-weightプロパティを使用するようにしましょう。

なぜスタイルシートでの指定が推奨されるのか?

HTMLとCSSの役割分担を明確にするため、見た目を変更する場合はCSSを使用するのが現代的なWeb制作の常識となっています。<b>タグによる指定は、HTMLの構造と見た目の関係性を複雑にしてしまう可能性があります。CSSを使用することで、HTMLは文書構造を、CSSは見た目をそれぞれ担当するため、コードが整理され、メンテナンス性も向上します。

よくある質問

Q1: <b>タグは絶対に使用してはいけないのでしょうか?

A1: いいえ、絶対に使用してはいけないわけではありません。しかし、可能な限りCSSでの指定を心がけるようにしましょう。

Q2: CSSで太字を指定する方法は、"font-weight: bold;"だけですか?

A2: いいえ、"font-weight"プロパティに数値を指定する方法もあります。700は"bold"と同等の太さになります。

Q3: <b>タグとCSSのどちらで指定しても、表示結果は同じでしょうか?

A3: 表示結果はほぼ同じですが、ウェブサイトの構造とスタイルの分離という観点から、CSSでの指定が推奨されます。

その他の参考記事:blink html