DHTMLとCSSは同じもの?
DHTMLとCSSはどちらもウェブページの見た目を良くするために使われますが、全く同じものではありません。この記事では、DHTMLとCSSの違い、それぞれの役割、具体的な使い方を説明します。
DHTMLとは
DHTMLは「Dynamic HTML」の略で、動的なウェブページを作るための技術です。静的なHTMLページとは異なり、DHTMLはユーザーの操作や時間の経過によってページの内容が変化します。
DHTMLは、以下の技術を組み合わせることで実現されます。
- HTML: ウェブページの構造を定義する
- CSS: ウェブページの見た目を定義する
- ウェブページに動きをつける
つまり、DHTMLは単一の技術ではなく、複数の技術を組み合わせた概念と言えます。
DHTMLの例
例えば、マウスオーバーすると色が変わるボタンや、クリックすると展開するメニューなどはDHTMLで作ることができます。
<button onmouseover="this.style.backgroundColor='yellow'" onmouseout="this.style.backgroundColor='#ddd'">
ボタン
</button>
CSSとは
CSSは「Cascading Style Sheets」の略で、HTML要素の表示方法を指定するためのルールを記述します。CSSを使うことで、ウェブページの見出し、段落、画像などの要素の色、サイズ、配置などを細かく制御できます。
CSSはHTMLに追加されるもので、ウェブページにスタイルを追加することを可能にします。
CSSの例
例えば、以下のCSSは、全ての段落の文字色を青に、フォントサイズを16pxに設定します。
p {
color: blue;
font-size: 16px;
}
DHTMLとCSSの違い
特徴 | DHTML | CSS |
目的 | 動的なウェブページを作成する | ウェブページにスタイルを適用する |
技術 | HTML, CSS, JavaScriptの組み合わせ | スタイルシート言語 |
動的コンテンツ | 可能 | 静的なスタイルのみ |
ユーザーインタラクション | 可能 | スタイルの変更は不可能 |
DHTMLは動的なウェブページを作るための技術であり、CSSは静的なスタイルを適用するための技術です。DHTMLではJavaScriptを使ってユーザーの操作に応じてページの内容を変更できますが、CSSではそのようなことはできません。
まとめ
DHTMLとCSSはどちらもウェブページの見た目を良くするために重要な技術ですが、その役割は異なります。DHTMLは動的な要素を追加するために、CSSは静的なスタイルを適用するために使用します。
Q&A
Q1: DHTMLを使うにはJavaScriptの知識が必要ですか?
A1: はい、DHTMLではJavaScriptを使って動的な要素を実装するため、JavaScriptの知識が必要です。
Q2: CSSだけで動的なウェブページを作ることはできますか?
A2: いいえ、CSSは静的なスタイルを適用するための技術なので、CSSだけでは動的なウェブページを作ることはできません。JavaScriptなどの技術と組み合わせる必要があります。
Q3: DHTMLとCSSはどちらを使うべきですか?
A3: 目的によって使い分けます。動的な要素が必要な場合はDHTMLを、静的なスタイルを適用するだけならCSSを使います。多くの場合、DHTMLとCSSを組み合わせて使用します。