HTMLは誰が作ったのか?

HTMLを作ったのは誰?

今日のインターネットを支える技術の一つ、HTML。ウェブサイトを見たり、情報を共有したり、オンラインショッピングを楽しんだり…。これらはすべてHTMLのおかげです。では、このHTMLは一体誰が作ったのでしょうか?

ティム・バーナーズ・リー:ウェブの父

HTMLを作ったのは、イギリスのコンピューター科学者、ティム・バーナーズ・リーです。彼は1989年、CERN(欧州原子核研究機構)に在籍していた時に、World Wide Web(WWW)の概念を提唱し、その基盤技術としてHTMLを開発しました。

当時のCERNには、世界中から集まった多くの研究者がいました。彼らは膨大な量の研究データや資料を共有する必要があり、効率的な情報共有システムが求められていました。そこでバーナーズ・リーは、誰でも簡単に情報を共有できるシステム、つまりWWWの開発に取り組んだのです。

HTMLの誕生

バーナーズ・リーが目指したのは、「誰でも簡単に使える」情報共有システムでした。そのため、HTMLは特別な知識や技術がなくても、簡単に文書を作成・公開できるよう、シンプルでわかりやすい構造を採用しました。

例えば、見出しを表現したい場合は<h1>タグ、段落を表現したい場合は<p>タグなど、直感的に理解しやすいタグが用意されました。以下に、簡単なHTMLのコード例を示します。

<html>
<head>
  <title>私の初めてのウェブページ</title>
</head>
<body>

  <h1>ようこそ!</h1>
  <p>これは私の初めてのウェブページです。</p>

</body>
</html>

このように、HTMLはシンプルなタグを使って文書を構造化することで、誰でも簡単にウェブページを作成できるよう設計されています。

1991年:HTMLの公開

バーナーズ・リーが最初にHTMLの仕様をインターネット上で公開したのは、1991年のことです。当初はCERN内部での利用が中心でしたが、その後急速に普及し、今日のインターネットの基礎を築く技術となりました。

難しい技術は広く使われない

HTMLが世界中で普及した理由は、その「使いやすさ」にあります。バーナーズ・リーは、「難しい技術は広く使われない」という信念のもと、HTMLをできる限りシンプルでわかりやすいものにすることにこだわりました。その結果、HTMLは専門知識がない人でも簡単に扱える技術となり、世界中の人々が情報発信できるようになったのです。

HTMLの進化

HTMLは誕生以来、時代の変化に合わせて進化を続けています。初期のHTMLはシンプルなテキストベースの文書を作成することしかできませんでしたが、現在では画像や動画、音声などを埋め込んだリッチなウェブページを作成することが可能です。

HTMLの進化は、これからも続いていくでしょう。しかし、その根底にある「誰でも簡単に情報発信できる」という理念は、バーナーズ・リーがHTMLを生み出した時から変わることはありません。

Q&A

Q1: HTMLは現在も使われているのですか?

A: はい、HTMLは現在もウェブサイトを作成するために使われている最も基本的な技術です。常に進化を続けており、最新のバージョンはHTML5です。

Q2: HTMLを学ぶにはどうすればよいですか?

A: インターネット上には、HTMLを学べる無料のサイトや教材がたくさんあります。初心者向けの入門サイトから、より専門的な知識を学べるサイトまで、自分に合ったものを探してみましょう。

Q3: HTMLとCSSの違いは何ですか?

A: HTMLはウェブページの構造を作るための言語で、CSSはウェブページのデザインを整えるための言語です。HTMLで文章の配置などを決めた後、CSSを使って文字の色や大きさ、背景色などを設定します。