HTMLとHTML5：どちらを使うべきか？
ウェブサイト制作において、HTMLは欠かせない要素です。しかし、HTMLにはバージョンがあり、「HTML」と「HTML5」のどちらを使うべきか迷う方もいるでしょう。この記事では、それぞれの違いを解説し、どちらを選ぶべきかについて解説します。
HTML5を選ぶべき理由
結論から言うと、ほとんどの場合、HTML5を選ぶべきです。その理由は以下の通りです。
- 互換性が高い：Internet Explorerなどの古いブラウザは、HTMLの古いバージョンをサポートしていますが、これらのブラウザは既にサポートが終了しており、ユーザー数も減っています。一方、HTML5は、主要なブラウザ全てでサポートされており、互換性の面で優れています。
- セマンティックなマークアップ：HTML5では、
<header>、<nav>、<article>など、文書構造を分かりやすくマークアップするための要素が追加されました。これにより、検索エンジンがウェブサイトの内容を理解しやすくなり、SEOにも効果があります。 - 新しいAPIの利用：HTML5では、動画や音声の再生、位置情報の取得、ローカルストレージへのアクセスなど、様々な機能を提供するAPIが利用できます。これらのAPIを利用することで、よりリッチでインタラクティブなウェブサイトを構築することができます。
HTMLとHTML5の比較
具体的な違いを以下の表にまとめました。
| 機能 | HTML | HTML5 |
|---|---|---|
| セマンティックな要素 | ❌ | ✅ (<header>, <nav>, <article>, etc.) |
| 動画・音声の再生 | ❌ (プラグインが必要) | ✅ (<video>, <audio>) |
| フォームの機能強化 | ❌ | ✅ (新しい入力タイプ、属性) |
| Canvas API | ❌ | ✅ (JavaScriptによるグラフィック描画) |
| Geolocation API | ❌ | ✅ (位置情報の取得) |
HTML5のコード例
HTML5で記述したシンプルなウェブサイトの例を以下に示します。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>HTML5の例</title>
</head>
<body>
<header>
<h1>ウェブサイトのタイトル</h1>
<nav>
<ul>
<li><a href="#">ホーム</a></li>
<li><a href="#">サービス</a></li>
<li><a href="#">お問い合わせ</a></li>
</ul>
</nav>
</header>
<main>
<article>
<h2>記事のタイトル</h2>
<p>記事の内容</p>
</article>
</main>
<footer>
<p>© 2023 このサイトの権利は...</p>
</footer>
</body>
</html>よくある質問
Q1. HTML5に対応していないブラウザではどうなりますか？
A1. HTML5に対応していないブラウザでも、基本的なHTML要素は表示されますが、HTML5の新しい要素やAPIは利用できません。古いブラウザに対応する必要がある場合は、polyfillと呼ばれるJavaScriptライブラリを利用することで、HTML5の機能をエミュレートすることができます。
Q2. HTML5を学ぶにはどうすれば良いですか？
A2. インターネット上には、HTML5を学べる無料のサイトやチュートリアルが多数あります。また、書店でHTML5の入門書を購入するのも良いでしょう。実践的に学びたい場合は、実際にウェブサイトを制作してみることをおすすめします。
Q3. HTML5の将来性は？
A3. HTML5は、Web標準として広く普及しており、今後も進化を続けていくことが予想されます。そのため、HTML5を習得することは、Web制作において重要なスキルと言えるでしょう。