jQueryで複数の要素を指定する方法:セレクタを使いこなそう!
本記事では、jQueryを用いて複数のHTML要素を効率的に選択する方法である「複数要素指定」について解説します。複数の要素を一度に選択し操作できるセレクタを活用することで、JavaScriptコードを簡潔化し、開発効率を向上させることができます。
1. 複数のセレクタをカンマ区切りで指定する
複数のセレクタをカンマ(,)で区切ることで、それぞれのセレクタに一致する全ての要素を取得できます。例えば、「p, div, span」と記述すると、ページ内の全ての<p>タグ、<div>タグ、<span>タグが選択されます。
例:
$("p, div, span").css("color", "red"); // pタグ、divタグ、spanタグの文字色を赤に変更
2. 子孫要素をまとめて選択する
特定の要素の子孫要素をまとめて選択したい場合は、「祖先要素 子孫要素」のように記述します。スペースは子孫要素を示す結合セレクタとして機能し、祖先要素の直下だけでなく、孫要素、ひ孫要素なども含めて選択されます。
例:
$("#container p").addClass("highlight"); // IDが"container"の要素内の全てのpタグに"highlight"クラスを追加
3. 直接の子要素のみ選択する
子孫要素ではなく、直接の子要素のみ選択したい場合は、「親要素 > 子要素」のように記述します。>は子結合セレクタとして機能し、親要素の直下の子要素のみ選択します。
例:
$("#sidebar > ul > li").css("list-style", "none"); // IDが"sidebar"の要素の直下のulタグの直下のliタグにのみスタイルを適用
4. 特定の属性を持つ要素をまとめて選択する
特定の属性を持つ要素をまとめて選択したい場合は、`[属性名]`を使用します。例えば、`[target]`と記述すると、`target`属性を持つ全ての要素が選択されます。
例:
$("a[target]").attr("rel", "noopener"); // target属性を持つ全てのaタグにrel="noopener"属性を追加
まとめ
jQueryの複数要素指定を活用することで、複数の要素に対する操作を効率的に行うことができます。この記事で紹介したセレクタを使いこなして、より簡潔で可読性の高いJavaScriptコードを作成しましょう。
参考資料
jQuery複数要素指定に関するQ&A
質問 | 回答 |
---|---|
カンマ区切りで複数のセレクタを指定する場合、要素の取得順序は保証されるのでしょうか? | いいえ、要素の取得順序は保証されません。DOMツリー上の順番に取得されるとは限らないため、処理の順序が重要な場合は注意が必要です。 |
子孫要素と直接の子要素の選択を組み合わせることはできますか? | はい、組み合わせることができます。例えば、「#header > ul li」と記述すると、IDが"header"の要素の直下のulタグの子孫要素であるliタグが全て選択されます。 |
特定の属性値を持つ要素のみを選択したい場合はどうすればよいですか? | `[属性名="属性値"]`のように記述します。例えば、`[class="active"]`と記述すると、class属性の値が"active"である要素のみが選択されます。 |
その他の参考記事:jquery 複数 要素