jquery each 連想配列

jQuery each 連想配列を使った効果的なデータ処理方法

本記事では、jQueryのeachメソッドを利用して連想配列を扱う方法について詳しく説明します。具体的なコード例を交えながら、使い方や応用の利点を解説します。

どんな言語でも、繰り返し処理をする時はループを使うとプログラムが大変シンプルになります。
jQueryでは、配列やオブジェクトの要素を繰り返し処理するために、`each`メソッドが用意されています。
この記事では、jQueryの`each`メソッドの使い方を、サンプルコードを交えながら詳しく解説していきます。

目次

  1. eachの使い方
    1. 配列をループする
    2. オブジェクト(連想配列)をループする
    3. 多次元配列をループする
  2. jQueryオブジェクト.eachの使い方
  3. ループの終了やスキップの注意点~breakとcontinue~
    1. ループを終了する
    2. ループをスキップする
  4. まとめ

1. eachの使い方

jQueryには、2種類の`each`メソッドが存在します。

  • jQueryが提供する`$.each()`
  • jQueryオブジェクトが提供する`.each()`

まずは、jQueryが提供する`$.each()`の使い方から見ていきましょう。

基本的な書き方は以下のようになります。

$.each(collection, callback(index, value));
  • collection: 繰り返し処理を行う対象の配列またはオブジェクトを指定します。
  • callback: 各要素に対して実行されるコールバック関数を指定します。コールバック関数には、要素のインデックス番号(またはキー)と要素の値が引数として渡されます。

1-1. 配列をループする

配列をループする例を見てみましょう。

// ループ対象の配列
var array = ['book1', 'book2', 'book3', 'book4', 'book5'];

$.each(array, function(index, value) {
console.log(value);
});

このコードを実行すると、コンソールに以下のように出力されます。

book1
book2
book3
book4
book5

コールバック関数の引数は省略することもできます。その場合は、要素の値は`this`キーワードで参照できます。ただし、`this`はオブジェクトとして扱われるため、文字列として扱う場合は工夫が必要です。

$.each(array, function() {
// 文字列と結合してString型と認識させる
console.log("名称:" + this);
});

1-2. オブジェクト(連想配列)をループする

オブジェクト(連想配列)もループすることができます。

// ループ対象のオブジェクト
var obj = {
name: 'book1',
price: 10000,
theme: 'Programmming'
};

$.each(obj, function(key, value) {
console.log(key + ': ' + value);
});

出力結果は以下のようになります。

name: book1
price: 10000
theme: Programmming

1-3. 多次元配列をループする

多次元配列も`each`メソッドでループ処理できます。APIなどで取得したJSONデータを処理する際などに便利です。

// 処理対象のオブジェクト配列
var books = [
{ name: 'book1', price: 10000, theme: 'programming' },
{ name: 'book2', price: 5000, theme: 'art' },
{ name: 'book3', price: 7500, theme: 'science' },
{ name: 'book4', price: 12000, theme: 'mathmatical' },
{ name: 'book5', price: 3000, theme: 'language' }
];

// 配列booksを順に処理
$.each(books, function(index, book) {
console.log('名称:' + book.name + ' 値段:' + book.price + ' ジャンル:' + book.theme);
});

出力結果は以下のようになります。

名称:book1 値段:10000 ジャンル:programming
名称:book2 値段:5000 ジャンル:art
名称:book3 値段:7500 ジャンル:science
名称:book4 値段:12000 ジャンル:mathmatical
名称:book5 値段:3000 ジャンル:language

2. jQueryオブジェクト.eachの使い方

jQueryオブジェクトの`each`メソッドは、Webページ上の複数の要素に対して繰り返し処理を行う際に使用します。例えば、複数のリスト要素に対して同じ処理を適用したい場合などに便利です。

<ul>
<li>HTML</li>
<li>CSS</li>
<li>JavaScript</li>
</ul>

基本的な書き方は以下のようになります。

jQueryオブジェクト.each(function(index, element)); 
  • index: 要素のインデックス番号が渡されます。
  • element: 処理対象のDOM要素が渡されます。

上記のHTMLに対して、`each`メソッドでループ処理を行う例を見てみましょう。

$('li').each(function(index, element) {
console.log(index);
console.log($(element).text());
});

出力結果は以下のようになります。

0
HTML
1
CSS
2
JavaScript

コールバック関数の引数を省略した場合は、`this`キーワードで処理対象のDOM要素を参照できます。

$('li').each(function() {
console.log($(this).text());
});

3. ループの終了やスキップの注意点~breakとcontinue~

jQueryの`each`メソッドには、他のプログラミング言語にあるような`break`文や`continue`文はありません。

ループを途中で終了したい場合は、`return false;`と記述します。
ループの現在の処理をスキップして次の処理に進みたい場合は、`return true;`と記述します。

3-1. ループを終了する

`return false;`を使ってループを終了する例を見てみましょう。

// 処理対象の配列
var array = ['book1', 'book2', 'book3', 'book4', 'book5'];

$.each(array, function(index, value) {
// 4冊目以降は表示させないようにループを抜けます。
if (index === 3) {
return false;
}
console.log(value);
});

このコードを実行すると、`book4`と`book5`は出力されません。

3-2. ループをスキップする

`return true;`を使ってループの現在の処理をスキップする例を見てみましょう。

// 処理対象の配列
var array = ['book1', 'book2', 'book3', 'book4', 'book5'];

$.each(array, function(index, value) {
// 4冊目だけ表示させません
if (index === 3) {
return true;
}
console.log(value);
});

このコードを実行すると、`book4`だけが出力されません。

`return false;`と`return true;`の使い方は、jQueryオブジェクトの`each`メソッドでも同様です。

4. まとめ

この記事では、jQueryの`each`メソッドの使い方について解説しました。

`each`メソッドは、配列やオブジェクト、jQueryオブジェクトなど、様々な種類のデータをループ処理するために使用することができます。
ループ処理を途中で終了したり、特定の要素をスキップしたりすることも可能です。

`each`メソッドはjQueryを使った開発において頻繁に利用されるメソッドの一つです。この記事を参考に、ぜひ使いこなせるようにしてください。

連想配列の操作方法

連想配列を操作する際のeachメソッドの適用例を示します。ここでは、データの取得や加工について具体的に解説します。


    $(document).ready(function() {
        var associativeArray = {
            "name": "太郎",
            "age": 25,
            "city": "東京"
        };
        $.each(associativeArray, function(key, value) {
            console.log("Key: " + key + ", Value: " + value);
        });
    });
    

参考文献

jQuery Documentation: Each

よくある質問 (QA)

Q1: jQueryのeachメソッドはどのような場合に使用すべきですか?

A1: 主に配列やオブジェクトの反復処理が必要な場合に使用すると便利です。

Q2: 連想配列のキーを取得する方法は?

A2: eachメソッド内で第1引数にキーを指定することで取得できます。

Q3: jQueryを使用する際の利点は何ですか?

A3: jQueryは簡潔な構文でDOM操作やイベント処理を行え、多くのブラウザでの互換性が確保されています。

その他の参考記事:jquery each