HTMLにCSSを記述するにはどうすればよいですか?

HTMLにCSSを記述する3つの方法：インライン、内部、外部

この文章では、HTML文書にCSSスタイルを追加する3つの方法、 **インライン、内部、外部** について解説します。それぞれの方法のメリット・デメリットを理解し、状況に応じて使い分けられるようにしましょう。

1. インラインスタイル：HTMLタグ内に直接スタイルを記述

インラインスタイルは、HTMLタグの`style`属性を使用して、特定の要素のみに適用するスタイルを記述する方法です。簡単なスタイル変更や、一時的なスタイル適用に便利です。


<p style="color: blue; font-size: 18px;">
  このテキストは青色で、フォントサイズは18pxです。
</p>

* 特定の要素のみにスタイルを適用できるため、直感的でわかりやすい。 * 他の要素に影響を与えないため、部分的なスタイル変更に適している。

* HTMLとCSSが混在するため、コードの見通しが悪くなる。 * 複数要素に同じスタイルを適用する場合、記述が冗長になる。 * 再利用性が低く、大規模なサイトでは管理が困難になる。

内部スタイルは、HTML文書の<head>タグ内に<style>タグを記述し、ページ全体に適用するスタイルを定義する方法です。特定のページのみに適用するスタイルを記述したい場合に便利です。


<head>
  <style>
    h2 {
      color: red;
    }
    p {
      font-size: 16px;
    }
  </style>
</head>

* HTML文書内にCSSを記述するため、外部ファイルの読み込みが不要。 * ページ全体に統一感を持たせるスタイルを定義しやすい。

* 他のHTML文書とスタイルを共有できないため、再利用性が低い。 * 大規模なサイトでは、CSSの管理が煩雑になる可能性がある。

外部スタイルは、CSSを記述した外部ファイルを作成し、 HTML文書からそのファイルを読み込む方法です。ウェブサイト全体のデザインを統一したり、複数のページで同じスタイルを共有したい場合に最適です。

まず、"style.css"のような名前でCSSファイルを作成します。


h2 {
  color: green;
}

次に、HTML文書の<head>タグ内に、 <link>タグを使用してCSSファイルを読み込みます。


<head>
  <link rel="stylesheet" href="style.css">
</head>

* HTMLとCSSが完全に分離するため、コードの見通しが良く、管理しやすい。 * 複数のHTML文書で同じCSSファイルを共有できるため、再利用性が高い。 * ウェブサイト全体のデザインを統一しやすく、変更があった場合もCSSファイルのみを修正すればよい。

* 外部ファイルを読み込む必要があるため、ページの読み込み速度が遅くなる可能性がある。 * 初期設定として、CSSファイルを作成する必要がある。

それぞれの方法にはメリット・デメリットがあります。状況に応じて最適な方法を選びましょう。

方法	メリット	デメリット	適したケース
インラインスタイル	特定の要素にのみ適用可能直感的で分かりやすい	HTMLとCSSが混在再利用性が低い大規模サイトでの管理が困難	簡単なスタイル変更一時的なスタイル適用
内部スタイル	HTML文書内にCSSを記述ページ全体に統一感を持たせやすい	再利用性が低い大規模サイトでのCSS管理が煩雑になる可能性	特定のページのみに適用するスタイル
外部スタイル	HTMLとCSSの分離再利用性が高いウェブサイト全体のデザイン統一	外部ファイル読み込みによる速度低下の可能性 CSSファイルの作成が必要	大規模なウェブサイト複数のページでスタイルを共有する場合

はい、可能です。優先順位は、インラインスタイル > 内部スタイル > 外部スタイルとなります。同じ要素に複数のスタイルが適用されている場合、より優先順位の高いスタイルが適用されます。

はい、可能です。 1つの外部スタイルシートを作成し、複数のHTMLファイルの<head>タグ内で<link>タグを使って読み込むことで、すべてのページに同じスタイルを適用できます。

特別な理由がない限り、外部スタイルシートを使用することをおすすめします。コードの見通しや管理のしやすさ、再利用性の高さなど、多くのメリットがあります。