HTMLタグとテキストの違いについて
Webページを作成する上で欠かせないHTML。HTMLはタグと呼ばれる要素を使って文章の構造や意味を表現していきます。しかし、HTML初心者のうちは、「タグで囲まれた部分とそうでない部分の違いは何だろう?」「文章はすべてタグで囲むべきなの?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、HTMLタグとテキストの違いについて、具体例を交えながら分かりやすく解説していきます。HTMLの基礎を理解し、より効果的なWebページ作成を目指しましょう。
1. HTMLタグの役割
HTMLタグは、ブラウザに「これは見出しです」「これは段落です」といった情報を伝えるための指示書のようなものです。ブラウザは、タグの情報に基づいて文章を解釈し、適切な形で表示します。
例えば、以下のようなHTMLを見てみましょう。
<h1>これは見出しです</h1>
<p>これは段落です。</p>
このHTMLは、ブラウザによって以下のように表示されます。
これは見出しです
これは段落です。
<h1>
タグは「見出し」、<p>
タグは「段落」を表すタグです。タグで囲まれたテキストは、それぞれのタグが持つ意味付けに従って表示されます。
2. テキストとタグの違い
HTMLにおいて、タグで囲まれていない部分は「プレーンテキスト」と呼ばれます。プレーンテキストは、特別な意味を持たず、そのままブラウザに表示されます。
一方、タグで囲まれたテキストは、タグの種類に応じて様々な意味を持ちます。例えば、<strong>
タグはテキストを強調表示し、<a>
タグはテキストをリンクに変換します。
以下の表は、代表的なHTMLタグと、その役割をまとめたものです。
タグ | 役割 |
---|---|
<h1>~<h6> | 見出し (h1 が一番大きく、h6 が一番小さい) |
<p> | 段落 |
<strong> | テキストの強調 |
<em> | テキストの強調 (strong よりも弱く表示されることが多い) |
<a> | リンクの作成 |
<img> | 画像の挿入 |
<ul>、<ol>、<li> | リストの作成 (ul: 箇条書き、ol: 番号付きリスト、li: リストの項目) |
<table>、<tr>、<td> | 表の作成 (table: 表全体、tr: 行、td: セル) |
3. 適切なタグの選択
HTMLには、様々な種類のタグが存在します。効果的なWebページを作成するためには、それぞれのタグの役割を理解し、適切なタグを選択することが重要です。
例えば、「商品の価格」を表示する場合、単に数字を並べるのではなく、<span>
タグなどで囲み、CSSで装飾を加えることで、ユーザーにとって見やすい表示を実現できます。
<p>価格: <span class="price">1,980円</span>(税込)</p>
このように、HTMLタグとテキストを適切に使い分けることで、Webページに意味付けと構造を与えることができます。これは、SEO対策やアクセシビリティ向上にも繋がる重要な要素です。HTMLの基礎をしっかりと理解し、より良いWebページ作成を目指しましょう。
参考資料
よくある質問
Q1. すべての文章をタグで囲む必要はありますか?
A1. いいえ、すべての文章をタグで囲む必要はありません。意味的に区切る必要がない場合は、プレーンテキストのままで問題ありません。
Q2. タグを正しく記述しないとどうなりますか?
A2. タグを正しく記述しないと、ブラウザがHTMLを正しく解釈できず、Webページの表示が崩れたり、意図した動作をしなくなったりする可能性があります。タグは正しく記述することが重要です。
Q3. HTMLタグはどのように学習すればよいですか?
A3. オンライン学習サイトや参考書などを活用して学習するのがおすすめです。MDN Web Docsなどの公式ドキュメントも参考になります。実際にHTMLを書いてみて、ブラウザで表示を確認しながら学習すると、理解が深まります。