jQueryはなぜ廃れたのか?
過去、jQueryはWeb開発において非常に重要なツールでした。しかし、最近ではその人気は低迷しています。なぜjQueryは廃れてしまったのでしょうか?この記事ではその原因について詳しく探ります。
Internet Explorerへの対応が不要に
かつて、jQueryの最大の強みは、さまざまなWebブラウザ間での互換性を確保することでした。特に、Internet Explorer(IE)特有の問題を解決するために非常に役立ちました。しかし、今日ではIEの使用が劇的に減少し、モダンブラウザが主流となっており、jQueryのこの役割はそれほど必要とされなくなりました。
たとえば、jQueryを使用してAjaxリクエストを送信する場合、以下のようなコードが必要でした:
<script src="https://code.jquery.com/jquery-3.6.0.min.js"></script>
<script>
$.ajax({
url: "example.com/api/data",
success: function(data) {
console.log(data);
}
});
</script>
しかし、モダンブラウザでは、fetch
APIを使用することで、より簡潔なコードを書くことができます:
<script>
fetch('example.com/api/data')
.then(response => response.json())
.then(data => console.log(data));
</script>
モダンフレームワークの台頭
ReactやVue.js、Angularなどのモダンフレームワークが出現し、それらは開発者にとってより効率的で強力なツールを提供しています。これにより、多くの企業が新たなプロジェクトでjQueryを使用しない選択をするようになりました。
jQuery UIとjQuery Mobileの開発終了
さらに、jQueryの周辺ツールであるjQuery UIやjQuery Mobileの開発が終了したことも、jQueryの低迷に拍車をかけています。これにより、特定のUIコンポーネントやモバイル対応の機能を持たせたい場合、代替のフレームワークやライブラリを選ぶ必要が出てきます。
jQueryの進化は止まりましたが、その影響は今もなお残っています。Web開発の歴史におけるその役割を再評価することは重要です。
その他の参考記事:jquery cms plugin