ページネーションとは?
Webサイトを閲覧していると、記事一覧や検索結果などが複数ページに分かれて表示されているのを目にします。このように、長いリストを複数のページに分割し、ユーザーが目的の情報を見つけやすくする機能を ページネーション(pagination) と言います。直訳すると「丁付け」や「ページ割り」という意味です。
本記事では、ページネーションの目的やメリット、種類、実装方法などについて詳しく解説していきます。
ページネーションの目的とメリット
ページネーションの主な目的は、以下の2点です。
- ユーザビリティの向上
- パフォーマンスの向上
ユーザビリティの向上
長いリストを一度に全て表示してしまうと、ページの読み込みが遅くなるだけでなく、ユーザーは目的の情報を見つけるのに苦労します。ページネーションによって情報を整理し、適切な量ずつ表示することで、ユーザーはストレスなく情報を探すことができます。
パフォーマンスの向上
一度に大量のデータを読み込むと、サーバーに大きな負荷がかかり、表示速度が遅くなる原因となります。ページネーションを用いることで、一度に読み込むデータ量を制限し、サーバーへの負荷を軽減することができます。結果として、ページの表示速度が向上し、ユーザーエクスペリエンスの改善に繋がります。
ページネーションの種類
ページネーションには、大きく分けて以下の3つの種類があります。
- 番号付きページネーション
- もっと読み込むボタン
- 無限スクロール
番号付きページネーション
最も一般的なページネーションです。ページ番号が順番に表示され、ユーザーは目的のページに直接アクセスすることができます。一覧性が高く、現在どのページにいるのかを把握しやすいというメリットがあります。
例:
<div>
<a href="#previous">前へ</a>
<a href="#page1">1</a>
<a href="#page2">2</a>
<a href="#page3">3</a>
<a href="#next">次へ</a>
</div>
もっと読み込むボタン
リストの下部に「もっと読み込む」ボタンを設置し、クリックするごとに次のページの内容を読み込む方法です。シンプルで見やすいデザインですが、ページ全体の量を把握しにくいというデメリットがあります。
例:
<button id="load-more">もっと読み込む</button>
無限スクロール
ページをスクロールしていくと自動的に次のページの内容が読み込まれる方法です。ユーザーはシームレスに情報を得ることができますが、ページの終わりが分からなくなる、特定のページにアクセスしにくいなどのデメリットもあります。
ページネーションの実装方法
ページネーションは、サーバーサイドとクライアントサイドのどちらでも実装することができます。
- サーバーサイド: データベースから必要なデータのみを取得し、ページごとにHTMLを生成します。
- クライアントサイド: 全てのデータを取得した後、JavaScriptを使用してページネーションを実装します。
最適な実装方法は、Webサイトの規模や表示するデータ量などを考慮して決定する必要があります。
ページネーションの参考資料
- Pagination - MDN Web Docs Glossary: Definitions of Web-related terms | MDN
- Pagination | Usability.gov
よくある質問
Q1: ページネーションは何ページまで表示するのが適切ですか?
A: 明確な決まりはありませんが、一般的には7ページ前後が良いとされています。ただし、表示するデータ量やユーザーの利用状況などを考慮して最適なページ数を決定する必要があります。
Q2: ページネーションを実装する際の注意点は?
A: ユーザーが迷わずに目的のページにアクセスできるよう、分かりやすいデザインと操作性を心がけることが重要です。また、SEO対策として、各ページに適切なタイトルやメタディスクリプションを設定する必要があります。
Q3: 無限スクロールはSEOに悪影響がありますか?
A: 無限スクロールは、クローラーがページの内容を正しく認識できない可能性があり、SEOに悪影響を与える可能性があります。無限スクロールを実装する場合は、SEO対策をしっかりと行う必要があります。
その他の参考記事:bootstrap5 ページネーション