HTMLのBタグは非推奨ですか？ ～正しい使い方と代替手段～
Webページを作成する上で欠かせないHTML。その中でも、<b>タグは文字を太字にする際に使われてきました。しかし、近年では「<b>タグは廃止された」という噂も耳にするかもしれません。結論から言うと、**<b>タグは廃止されていません。ただし、<b>タグの役割は、本来文字の見た目を装飾するものではなく、あくまで「重要性の強調」**を意味するものでした。
なぜスタイルシートでの指定が推奨されるのか？
HTMLとCSSの役割分担を明確にするため、見た目を変更する場合はCSSを使用するのが現代的なWeb制作の常識となっています。<b>タグによる指定は、HTMLの構造と見た目の関係性を複雑にしてしまう可能性があります。CSSを使用することで、HTMLは文書構造を、CSSは見た目をそれぞれ担当するため、コードが整理され、メンテナンス性も向上します。
<b>タグの代替手段：CSSでの太字指定
CSSで太字を指定するには、主に以下の方法があります。
| プロパティ | 説明 | 例 |
| font-weight: bold; | 一般的な太字指定 | <span style="font-weight: bold;">太字テキスト</span> |
| font-weight: 700; | 数値による太字指定 (700はboldと同等) | <span style="font-weight: 700;">太字テキスト</span> |
具体的な使用例
例えば、「重要なお知らせ」という見出しを太字にしたい場合、以下のように記述します。
<p style="font-weight: bold;">重要なお知らせ</p>まとめ
<b>タグは廃止されていませんが、スタイルシートで代替できるのであれば、そちらを使用する方がより適切です。HTMLとCSSの役割分担を意識することで、より分かりやすく、メンテナンスしやすいWebページを作成しましょう。
よくある質問
Q1: <b>タグは絶対に使用してはいけないのでしょうか？
A1: いいえ、絶対に使用してはいけないわけではありません。しかし、可能な限りCSSでの指定を心がけるようにしましょう。
Q2: CSSで太字を指定する方法は、"font-weight: bold;"だけですか？
A2: いいえ、"font-weight"プロパティに数値を指定する方法もあります。700は"bold"と同等の太さになります。
Q3: <b>タグとCSSのどちらで指定しても、表示結果は同じでしょうか？
A3: 表示結果はほぼ同じですが、ウェブサイトの構造とスタイルの分離という観点から、CSSでの指定が推奨されます。