Element style 削除

JavaScript DOM でスタイル削除: style 属性と getComputedStyle メソッド詳解

はじめに

Webページのスタイルは、ユーザーエクスペリエンスを向上させる上で重要な役割を果たします。JavaScript を使用すると、動的にスタイルを操作し、インタラクティブで魅力的な Web ページを作成できます。

この記事では、JavaScript を使用して要素のスタイル属性を取得、変更、および削除する方法について詳しく解説します。特に、`style` 属性の制限と、要素の最終的なスタイル情報を取得するための `getComputedStyle` メソッドの強力な機能について重点的に説明します。

DOM Style 属性:インラインスタイルへの直接アクセス

`element.style` プロパティを使用すると、要素のインラインスタイルにアクセスし、変更できます。

<p id="myParagraph" style="color: blue;">This is a paragraph.</p>

<script>
const paragraph = document.getElementById('myParagraph');
console.log(paragraph.style.color); // 出力: "blue"

paragraph.style.color = 'red';
console.log(paragraph.style.color); // 出力: "red"
</script>

ただし、`element.style` プロパティには以下の制限があります。

  • 要素のインラインスタイルにのみアクセスでき、外部スタイルシートや <style> タグで定義されたスタイルにはアクセスできません。
  • プロパティ名は、`background-color` ではなく `backgroundColor` のように、キャメルケースで指定する必要があります。

getComputedStyle メソッド:要素の最終的なスタイル情報を取得する

`window.getComputedStyle()` メソッドを使用すると、要素に適用されているすべてのスタイル情報(インラインスタイル、外部スタイルシート、ブラウザのデフォルトスタイルを含む)を取得できます。

`getComputedStyle()` メソッドは、次の 2 つの引数を受け取ります。

  1. スタイル情報を取得する要素ノード
  2. 擬似要素(`::before` や `::after` など)を指定するオプションの引数

戻り値は、すべての計算済みスタイルプロパティとその値を含む `CSSStyleDeclaration` オブジェクトです。

<p id="myParagraph" class="paragraph-style">This is a paragraph.</p>

<style>
.paragraph-style {
  font-size: 16px;
}
</style>

<script>
const paragraph = document.getElementById('myParagraph');
const computedStyle = window.getComputedStyle(paragraph);

console.log(computedStyle.backgroundColor); // 要素の背景色を取得
console.log(computedStyle.fontSize); // 要素のフォントサイズを取得
</script>

要素のスタイル属性を削除する:さまざまなテクニックと方法

要素のスタイル属性を削除するには、以下の方法があります。

方法 説明
空の文字列を設定する `element.style` プロパティを `""` に設定すると、そのプロパティのインラインスタイルが削除されます。
`null` 値を使用する 場合によっては、`element.style` プロパティを `null` に設定することで、スタイルプロパティを削除することもできます。
インラインスタイルプロパティを削除する `element.style.removeProperty()` メソッドを使用すると、指定したインラインスタイルプロパティを削除できます。
すべてのインラインスタイルを削除する `element.removeAttribute('style')` メソッドを使用すると、要素のすべてのインラインスタイルを削除できます。

注意: 上記の方法はすべて、要素のインラインスタイルのみを削除します。外部スタイルシートまたは <style> タグで定義されたスタイルは削除できません。

<p id="myParagraph" style="color: blue; font-size: 16px;">This is a paragraph.</p>

<script>
const paragraph = document.getElementById('myParagraph');

// 空の文字列を設定して、color プロパティを削除する
paragraph.style.color = "";

// removeProperty() メソッドを使用して、font-size プロパティを削除する
paragraph.style.removeProperty('font-size');

// removeAttribute() メソッドを使用して、すべてのインラインスタイルを削除する
paragraph.removeAttribute('style');
</script>

まとめ

この記事では、`style` 属性と `getComputedStyle` メソッドを使用して、JavaScript で要素のスタイル属性を取得、変更、および削除する方法を説明しました。 `getComputedStyle` メソッドは、要素の最終的なスタイル情報を取得するための強力なツールであり、動的でインタラクティブな Web ページを作成する際に役立ちます。

要素のスタイル属性を削除するには、さまざまな方法があります。最適な方法は、特定の状況や要件によって異なります。

関連文献

よくある質問

1. `style` 属性と `getComputedStyle` メソッドの使い分けは?

`style` 属性は、要素のインラインスタイルにアクセスして変更する場合に使用します。`getComputedStyle` メソッドは、要素に適用されているすべてのスタイル情報(インラインスタイル、外部スタイルシート、ブラウザのデフォルトスタイルを含む)を取得する場合に使用します。

2. `element.style.removeProperty()` メソッドと `element.removeAttribute('style')` メソッドの違いは?

`element.style.removeProperty()` メソッドは、指定したインラインスタイルプロパティのみを削除します。`element.removeAttribute('style')` メソッドは、要素のすべてのインラインスタイルを削除します。

3. 外部スタイルシートまたは <style> タグで定義されたスタイルを削除するにはどうすればよいですか?

JavaScript を使用して、外部スタイルシートまたは <style> タグで定義されたスタイルを直接削除することはできません。ただし、要素に別のクラスを追加したり、既存のクラスを削除したりすることで、スタイルを変更できます。

その他の参考記事:jquery removeattr style