JavaScript styleタグ: インラインスタイル、内部スタイル、外部スタイルの使い分けを徹底解説!
本記事では、JavaScriptを使ってHTML要素のスタイルを操作する方法を、styleタグを使ったインラインスタイル、内部スタイル、外部スタイルの3つの方法に分けて解説します。それぞれのメリット・デメリット、SEOへの影響、使い分けのポイントを具体例を交えて分かりやすく説明します。
インラインスタイル
style属性を使ってHTMLタグ内に直接スタイルを記述する方法です。
記述方法
<p style="color: blue; font-size: 16px;">このテキストは青色で、フォントサイズは16pxです。</p>
メリット
- 特定の要素のみに適用できるため、他の要素への影響を考慮する必要がない
- JavaScriptで簡単に操作できる
デメリット
- HTMLコードが見づらくなる
- 同じスタイルを複数の要素に適用する場合、コードが冗長になる
- SEO上、スタイルと構造が混在するため、評価が低くなる可能性がある
JavaScriptでの操作例
document.getElementById("myElement").style.color = "red";
上記のコードは、id="myElement"の要素の色を赤色に変更します。
使用シーン
- JavaScriptで動的にスタイルを変更する場合
- 一つの要素にのみ適用するスタイル
内部スタイル
<style>タグを使ってHTMLファイル内にスタイルを記述する方法です。記述場所は通常は<head>タグ内です。
記述方法
<head>
<style>
p {
color: green;
font-size: 14px;
}
</style>
</head>
メリット
- HTMLコードが見やすくなる
- 同じスタイルを複数の要素に適用しやすい
- JavaScriptで操作可能
デメリット
- 適用範囲がそのHTMLファイル内に限定される
- SEO上、ページ表示速度に影響を与える可能性がある
JavaScriptでの操作例
document.styleSheets[0].addRule("p", "color: green;");
上記のコードは、全ての<p>タグの文字色を緑色に変更します。
使用シーン
- 特定のHTMLファイル全体のスタイルを定義する場合
- JavaScriptで動的にスタイルを変更する場合
外部スタイル
別ファイル(.cssファイル)にスタイルを記述し、<link>タグでHTMLファイルに読み込む方法です。
記述方法
HTMLファイル(index.html)
<head>
<link rel="stylesheet" href="style.css">
</head>
CSSファイル(style.css)
p {
color: blue;
font-size: 16px;
}
メリット
- HTMLコードが最もシンプルになる
- スタイルと構造が完全に分離されるため、SEO上有利
- 複数のHTMLファイルで同じスタイルを共有できる
デメリット
- ファイルの読み込みが発生するため、ページ表示速度が遅くなる可能性がある
- JavaScriptでの操作はやや複雑
JavaScriptでの操作例
document.getElementById("myStyle").href = "newStyle.css";
上記のコードは、id="myStyle"の<link>タグのhref属性を変更し、別のCSSファイルを読み込みます。
使用シーン
- 複数のHTMLファイルで同じスタイルを使用する場合
- SEOを意識する場合
- スタイルシートの再利用性を高めたい場合
まとめ
JavaScriptでHTML要素のスタイルを操作するには、インラインスタイル、内部スタイル、外部スタイルの3つの方法があります。それぞれの方法にはメリット・デメリットがありますので、状況に応じて使い分けるようにしましょう。一般的には、SEOを考慮すると外部スタイルが推奨されます。
各スタイルの比較表
項目 | インラインスタイル | 内部スタイル | 外部スタイル |
---|---|---|---|
記述場所 | HTMLタグ内 | <style>タグ内(通常は<head>タグ内) | 外部CSSファイル |
適用範囲 | そのタグのみ | そのHTMLファイル内 | 複数のHTMLファイルで共有可能 |
SEOへの影響 | 低 | 中 | 高 |
JavaScriptでの操作 | 容易 | 容易 | やや複雑 |
コードの見やすさ | 低い | 中 | 高い |
参考文献
- インラインスタイル - CSS: カスケーディングスタイルシート | MDN
- <style>: HTML スタイル要素 - HTML: HyperText Markup Language | MDN
- <link>: HTML リンク要素 - HTML: HyperText Markup Language | MDN
関連QA
Q1: インラインスタイルはSEOに悪影響があるというのは本当ですか?
A1: はい、インラインスタイルはSEO上、あまり好ましくありません。HTMLコード内にスタイルが混在することで、検索エンジンがページの構造を正しく理解しにくくなるためです。また、ページの表示速度が遅くなる可能性もあります。そのため、特別な理由がない限り、インラインスタイルの使用は避けるようにしましょう。
Q2: JavaScriptで外部スタイルシートの内容を変更することはできますか?
A2: はい、可能です。JavaScriptを使って外部スタイルシートの<link>タグのhref属性を書き換えることで、動的にスタイルシートを切り替えることができます。ただし、外部スタイルシートの読み込みには時間がかかるため、ページの表示速度に影響を与える可能性があることに注意が必要です。
Q3: SEOを意識するなら、どのスタイルの記述方法が最適ですか?
A3: SEOを意識するのであれば、外部スタイルが最適です。外部スタイルは、HTMLコードとCSSコードを完全に分離できるため、検索エンジンがページの構造を理解しやすくなるだけでなく、ページの表示速度の向上にもつながります。また、複数のHTMLファイルで同じスタイルを共有できるため、サイト全体のデザインの統一性も保ちやすくなります。
その他の参考記事:jquery removeattr style