ajax done 戻り値

Ajax Done 戻り値: 徹底解説と活用事例

Ajax通信において、非同期処理後の処理を制御するために`done()`メソッドは欠かせません。`done()`メソッドを活用することで、柔軟かつ効率的なコードを書くことが可能になります。この記事では、`done()`メソッドの戻り値に焦点を当て、その正体、活用方法、具体的な使用例まで、図解を交えながら分かりやすく解説します。

done() メソッドとは?

Ajaxは、Webページをリロードすることなくサーバーと通信を行う技術です。この時、JavaScriptはサーバーからの応答を待つことなく、次の処理へと進みます。これを**非同期処理**と呼びます。`done()`メソッドは、この非同期処理が完了した後に実行したい処理を定義するための**コールバック関数**です。


$.ajax({
  url: 'example.php',
  type: 'GET',
})
.done(function(data) {
  // 非同期処理成功時に実行される処理
  console.log(data);
})
.fail(function() {
  // 非同期処理失敗時に実行される処理
});

上記のコードでは、`$.ajax()`関数でAjax通信を行い、`done()`メソッドで成功時の処理を定義しています。`done()`メソッドは、`$.ajax()`関数によって返されるjqXHRオブジェクトに属するメソッドです。

done() メソッドの戻り値: Promiseオブジェクト

`done()`メソッドの戻り値は**Promiseオブジェクト**です。Promiseオブジェクトは、非同期処理の結果を表すオブジェクトであり、「成功」「失敗」「処理中」のいずれかの状態を持ちます。`done()`メソッドは、非同期処理が成功した場合に実行される処理を登録するために使用されますが、その処理はPromiseオブジェクトの状態が「成功」になったときに実行されます。

Promiseの状態遷移図

Promiseオブジェクトは、`then()`メソッドや`catch()`メソッドなどを用いて、非同期処理後の処理を連鎖的に記述することができます。これにより、複雑な非同期処理をわかりやすく記述することが可能になります。

戻り値を使った処理の連鎖: then() メソッド

`done()`メソッドで取得したPromiseオブジェクトには、`then()`メソッドを繋げることができます。`then()`メソッドは、Promiseオブジェクトの状態が「成功」になった場合に実行される処理を登録します。複数の`then()`メソッドを繋げることで、非同期処理後の処理を順番に実行することができます。


$.ajax({
  url: 'example.php',
  type: 'GET',
})
.done(function(data) {
  // 非同期処理成功時に実行される処理1
  return data; 
})
.then(function(data) {
  // 非同期処理成功時に実行される処理2
  console.log(data);
})
.fail(function() {
  // 非同期処理失敗時に実行される処理
});

上記のコードでは、最初の`done()`メソッドで取得したデータを次の`then()`メソッドに渡しています。`then()`メソッドでは、渡されたデータを用いて処理を行うことができます。

done() メソッドの実践的な活用例

Ajax通信成功後のDOM操作


$.ajax({
  url: 'get_data.php',
  type: 'GET'
})
.done(function(data) {
  $('#result').html(data); // 取得したデータをid="result"の要素に挿入
});

取得したデータを用いた動的なコンテンツ生成


$.ajax({
  url: 'get_products.php',
  type: 'GET'
})
.done(function(data) {
  const products = JSON.parse(data);
  let html = '';
  products.forEach(function(product) {
    html += `<li>${product.name} - ${product.price}</li>`;
  });
  $('#product-list').html(html);
});

API連携による外部サービスとの連携


$.ajax({
  url: 'https://api.example.com/weather',
  type: 'GET',
  data: {
    city: 'Tokyo'
  }
})
.done(function(data) {
  $('#weather').text(`東京の天気は${data.weather}です。`);
});

まとめ: done() メソッドをマスターしよう

`done()`メソッドは、Ajax通信における非同期処理を制御するための重要なメソッドです。`done()`メソッドの戻り値であるPromiseオブジェクトを活用することで、柔軟かつ効率的なコードを書くことができます。この記事で紹介した内容を参考に、`done()`メソッドをマスターし、より高度なJavaScriptプログラミングに挑戦しましょう。

参考資料

QA

Q1: `done()`メソッドと`success()`メソッドの違いは?

A1: `success()`メソッドは、`done()`メソッドの旧バージョンであり、現在では非推奨となっています。`done()`メソッドは、`success()`メソッドよりも柔軟なエラーハンドリングが可能であり、Promiseオブジェクトを返すため、`then()`メソッドと組み合わせて使用することができます。

Q2: `done()`メソッドは、いつ実行されるのですか?

A2: `done()`メソッドは、Ajax通信が完了し、サーバーから応答が返ってきたタイミングで実行されます。ただし、非同期処理のため、JavaScriptの処理は止まることなく、`done()`メソッドに登録された処理は、応答が返ってきた後に実行されます。

Q3: `done()`メソッドで複数の処理を実行するにはどうすればよいですか?

A3: `done()`メソッドに登録する関数内で、複数の処理を記述することで、複数の処理を実行することができます。また、`then()`メソッドを繋げることで、処理を連鎖的に記述することも可能です。

その他の参考記事:jquery done