jQueryでセレクタを省略するには?

 

jQueryでセレクタを省略するには?

jQueryは、JavaScriptのライブラリの一つで、HTML要素の操作やイベント処理、アニメーションなどを簡単に行うことができます。jQueryを使う上で欠かせないのが「セレクタ」です。セレクタを使うことで、HTML要素を指定し、様々な操作を行うことができます。

通常、jQueryで要素を指定するには、以下のように記述します。


$(セレクタ).操作( );

例えば、IDが"target"の要素の背景色を赤色に変更する場合は、以下のように記述します。


$("#target").css("background-color", "red");

セレクタの省略

jQueryでは、特定の条件下でセレクタを省略することができます。省略できるケースを以下の表にまとめます。

状況 記述例 説明
ドキュメント全体を選択する場合 $() または $(document) HTML文書全体が選択されます。
現在の要素を選択する場合(イベント処理内) $(this) イベントが発生した要素 selbst が選択されます。

ドキュメント全体を選択する場合

$(document) は、ページが完全に読み込まれた後に処理を実行したい場合によく使用されます。例えば、以下のように記述します。


$(document).ready(function() {
  // ページが完全に読み込まれた後に実行したい処理
});

この記述は、$(function() { ... }); と省略して書くこともできます。

現在の要素を選択する場合

イベント処理内で $(this) を使用することで、イベントが発生した要素に対して処理を行うことができます。例えば、クリックされたボタンのテキストを変更する場合は、以下のように記述します。


$("button").click(function() {
  $(this).text("クリックされました");
});

注意点

セレクタを省略できるのは、あくまでも上記のケースに限られます。その他のケースで省略してしまうと、コードが意図した通りに動作しない可能性があります。そのため、基本的には省略せずに、明示的にセレクタを記述することをおすすめします。また、省略する場合は、コードの可読性を下げないように注意しましょう。

参考資料

QA

Q1: セレクタを省略すると、何かメリットはありますか?

A1: コードの記述量を減らすことができます。ただし、可読性が低下する可能性もあるため、注意が必要です。

Q2: $(document).ready()$(function() { }) は、どちらを使っても良いのでしょうか?

A2: どちらを使っても問題ありません。 $(function() { })$(document).ready(function() { }) の省略形です。

Q3: $(this) は、どのような時に使うと便利ですか?

A3: イベント処理内で、イベントが発生した要素に対して処理を行いたい場合に便利です。

その他の参考記事:jquery セレクタ 変数