CDNはなぜ早いのでしょうか?

CDNはなぜ早いのでしょうか?

CDNはなぜ早いのでしょうか?

ウェブサイトやウェブサービスの表示速度は、ユーザーエクスペリエンスに大きな影響を与えます。表示が遅いと、ユーザーはストレスを感じ、離脱してしまう可能性があります。そこで、ウェブサイトの表示速度を向上させるために有効な手段の一つとして、CDN (Content Delivery Network) が挙げられます。

CDNとは?

CDNは、世界中に分散配置されたサーバーネットワークを活用し、ユーザーに地理的に近いサーバーからコンテンツを配信する仕組みです。コンテンツには、画像、動画、CSS、JavaScriptファイルなどが含まれます。

CDNが高速な理由

CDNが従来のサーバーと比較して高速である理由は、主に以下の3点に集約されます。

1. 地理的な近接性

従来のサーバーでは、ユーザーからのリクエストはすべて単一の場所に設置されたサーバーで処理されます。そのため、ユーザーとサーバーの距離が離れている場合、データの転送に時間がかかり、表示速度が低下します。 一方、CDNは世界中に複数のサーバー(エッジサーバー)を配置し、ユーザーに最も近いサーバーからコンテンツを配信します。これにより、データ転送距離が短縮され、表示速度が向上します。 CDNネットワークのイメージ図

出典: CDNネットワークとは

2. キャッシュ

CDNは、ユーザーがアクセスしたコンテンツをエッジサーバーにキャッシュします。そのため、2回目以降のアクセスでは、コンテンツをオリジンサーバーから取得する必要がなくなり、高速に表示することができます。
従来のサーバー CDN
毎回オリジンサーバーからコンテンツを取得 初回アクセス時のみオリジンサーバーからコンテンツを取得し、2回目以降はエッジサーバーのキャッシュから配信

3. 負荷分散

CDNは、複数のサーバーに負荷を分散させることができます。そのため、アクセスが集中した場合でも、特定のサーバーに負荷が集中することを防ぎ、安定した配信を実現することができます。

HTMLコード例

CDNを利用する場合、HTMLのタグ内に、CDNプロバイダーが提供するJavaScriptやCSSファイルのURLを記述します。
<head>
  <link rel="stylesheet" href="https://cdn.example.com/css/style.css">
  <script src="https://cdn.example.com/js/script.js"></script>
</head>

まとめ

CDNは、コンテンツをユーザーに近いサーバーから配信することで、ウェブサイトの表示速度を向上させることができます。これにより、ユーザーエクスペリエンスが向上し、コンバージョン率の向上やSEO効果も見込めます。

CDNに関するQ&A

Q1. CDNはどのようなウェブサイトに適していますか?

A1. アクセス数が多く、画像や動画などの容量の大きいコンテンツを扱うウェブサイトに適しています。例えば、ECサイト、ニュースサイト、動画配信サービスなどです。

Q2. CDNの導入には費用がかかりますか?

A2. CDNプロバイダーによって異なりますが、無料プランや従量課金制のプランなどがあります。

Q3. CDNを導入する際の注意点は?

A3. CDNプロバイダーの選定、キャッシュの設定、セキュリティ対策など、事前に検討する必要があります。

その他の参考記事:html jquery cdn