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CSSで吹き出しを作る仕組みは?
Webサイトやアプリケーションでよく見かける「吹き出し」。ユーザーインターフェースに自然な会話の流れを作り出し、親しみやすさを演出する効果的な要素です。今回は、この吹き出しをCSSを使って表現する方法について解説していきます。
吹き出しの基本構造
吹き出しは、一見複雑そうに見えますが、基本的には以下の2つのパーツから構成されています。
| パーツ | 説明 |
|---|---|
| 文字が入る部分 | 吹き出しのメインとなる部分で、テキストコンテンツが表示されます。 |
| 場所を示す部分(三角形など) | 吹き出しが誰の発言なのか、どの要素と関連しているのかを示すための三角形や線などの形状です。 |
これらのパーツを組み合わせることで、様々な形状やデザインの吹き出しを作成することができます。
CSSを使った吹き出しの実装
CSSを用いて吹き出しを実装する際には、主に以下の要素とプロパティを利用します。
borderプロパティ: 吹き出しの枠線の色、太さ、スタイルを指定します。border-radiusプロパティ: 吹き出しの角を丸くする際に使用します。background-colorプロパティ: 吹き出しの背景色を指定します。paddingプロパティ: 文字と吹き出しの枠線の間の余白を調整します。::before疑似要素 &::after疑似要素: 吹き出しの先端部分(三角形など)を作成するために使用します。contentプロパティ: 疑似要素の内容を指定します。吹き出しの先端部分は空要素となるため、このプロパティで空白文字を指定します。borderプロパティ (疑似要素): 疑似要素に三角形などの形状を作成するために使用します。特定の方向のボーダーのみを表示することで、三角形を作り出すことができます。positionプロパティ: 吹き出しと先端部分を適切な位置に配置するために使用します。
吹き出しの実装例
具体的なHTMLとCSSのコード例を見てみましょう。
<div class="speech-bubble">
<p>こんにちは!CSSで吹き出しを作っています。</p>
</div>
.speech-bubble {
position: relative;
background-color: #e0e0e0;
border-radius: 10px;
padding: 15px;
margin-bottom: 20px;
}
.speech-bubble::before {
content: '';
position: absolute;
bottom: -10px;
left: 20px;
border: 10px solid transparent;
border-top-color: #e0e0e0;
}
上記のコードでは、.speech-bubbleクラスが吹き出しの本体、::before疑似要素が吹き出しの下側に表示される三角形を表しています。borderプロパティを巧みに利用することで、三角形を表現しています。
参考資料
よくある質問
Q1: 吹き出しの色や形を変えるにはどうすれば良いですか?
A1: background-colorプロパティで吹き出しの色を、border-radiusプロパティで角の丸みを調整できます。三角形の形状や位置は、疑似要素のborderプロパティとpositionプロパティを調整することで変更できます。
Q2: 吹き出しの向きを変えるにはどうすれば良いですか?
A2: 疑似要素の位置(top, bottom, left, right)と、三角形を作るために使うborderプロパティの方向を変えることで吹き出しの向きを調整できます。例えば、吹き出しを左向きにする場合は、疑似要素を右側に配置し、左側のボーダーを表示するように調整します。
Q3: 吹き出しの中に画像やアイコンを表示することはできますか?
A3: はい、可能です。吹き出しのHTML要素内に<img>タグを使って画像を配置したり、疑似要素を使ってアイコンフォントを表示したりすることができます。レイアウトはCSSで調整しましょう。
その他の参考記事:css 吹き出し ジェネレーター