HTML文書を彩る言語:CSS
Webページを作成する際、HTMLは文書の構造を作る骨組みとして機能します。しかし、HTMLだけでは味気なく、魅力的なページを作ることはできません。そこで登場するのがCSSです。
CSSとは?
CSSは「Cascading Style Sheets」の略で、HTMLやXMLなどのマークアップ言語で記述された文書のスタイルを指定するための言語です。 つまり、HTMLで表現された文章構造に対して、文字の色や大きさ、背景色、レイアウトなどを細かく設定することができます。
CSSでできること
CSSを使うことで、HTML文書に様々な装飾を施すことができます。例えば、
- 文字の色、サイズ、フォントを変更する
- 背景色、画像を設定する
- 要素の配置(レイアウト)を調整する
- アニメーション効果を追加する
など、Webページのデザインに関するほとんどの要素を制御できます。
CSSの記述方法
CSSは、HTMLファイルとは別に記述することも、HTMLファイル内に直接記述することもできます。ここでは、HTMLファイル内に記述する方法を紹介します。
style属性を利用する方法
HTMLのタグ内に直接CSSを記述する場合は、style
属性を使用します。
<p style="color: blue; font-size: 18px;">青い文字で、サイズは18pxです。</p>
上記コードでは、<p>
タグにstyle
属性を追加し、color: blue;
で文字色を青に、font-size: 18px;
で文字サイズを18pxに設定しています。
style要素を利用する方法
HTMLの<head>
タグ内に<style>
タグを記述し、その中にCSSを記述することもできます。
<head>
<style>
p {
color: red;
font-size: 16px;
}
</style>
</head>
上記コードでは、すべての<p>
タグに対して、文字色を赤に、文字サイズを16pxに設定しています。
CSSの例
以下は、簡単なHTML文書にCSSを適用した例です。
HTML | CSS | 表示結果 |
---|---|---|
|
|
見出しこれは段落です。 |
まとめ
CSSはHTMLと合わせて使うことで、Webページのデザインを思い通りに作り込むことができます。CSSを学ぶことで、より魅力的で表現力豊かなWebページを作成することができるでしょう。
関連QA
Q1: CSSを学ぶにはどうすれば良いですか?
A1: インターネット上には、CSSの基礎から応用までを学べるサイトや動画が多数あります。初心者向けのチュートリアルから始め、徐々にレベルアップしていくのがおすすめです。また、実際に自分でWebページを作成してみることで、より実践的な知識を身につけることができます。
Q2: CSSフレームワークとは何ですか?
A2: CSSフレームワークとは、Webサイトのデザインやレイアウトを効率的に行うためのCSSのテンプレート集です。よく使われるスタイルやレイアウトがあらかじめ定義されているため、一からCSSを記述する手間を省き、開発効率を向上させることができます。代表的なCSSフレームワークには、Bootstrap、Tailwind CSS、Foundationなどがあります。
Q3: CSSの学習でつまずきやすい点は?
A3: CSSは比較的学習しやすい言語ですが、要素の配置やレイアウトに関する概念(ボックスモデル、フロート、ポジショニングなど)を理解するまでにつまずく人が多いようです。これらの概念をしっかりと理解することが、思い通りのデザインを実現する上で重要になります。