HTMLの種類とは?Web制作の基礎知識
フロントエンドと呼ばれる、Webサイトの見た目をつくるのがWeb系のコーダーの役割です。具体的にはHTMLやCSSといったマークアップ言語を使い、文章や画像を表示させたり、ページの見やすさを向上させたりといった作業を担当します。
その中でもHTMLは、Webページの構造を作るための基礎となる言語です。HTMLを使うことで、文章を段落分けしたり、見出しをつけたり、画像やリンクを挿入したりすることができます。
HTMLの種類
一口にHTMLと言っても、実はいくつかの種類があります。ここでは、代表的なHTMLの種類とその特徴について解説していきます。
1. HTML4.01
1999年に発表されたHTMLのバージョンです。「Strict」「Transitional」「Frameset」の3つのDTD(文書型定義)が存在し、それぞれ使用できる要素や属性が異なります。
DTD | 説明 |
Strict | 表示に関する要素や属性を排除し、構造のみを記述するためのDTD |
Transitional | 表示に関する要素や属性を含む、HTML 4.01 の標準的なDTD |
Frameset | フレームを使用したWebページを作成するためのDTD |
HTML4.01 Strictの例
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Strict//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/strict.dtd">
<html lang="ja">
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8">
<title>HTML4.01 Strictの例</title>
</head>
<body>
<h1>見出し</h1>
<p>段落</p>
</body>
</html>
2. XHTML 1.0
2000年に発表されたHTMLをXMLで再定義したバージョンです。HTML4.01と同様に、「Strict」「Transitional」「Frameset」の3つのDTDが存在します。XHTMLはHTMLよりも文法が厳格であり、タグの閉じ忘れや属性値のクォートの省略などが許されません。
XHTML 1.0 Strictの例
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Strict//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-strict.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja" lang="ja">
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=UTF-8" />
<title>XHTML 1.0 Strictの例</title>
</head>
<body>
<h1>見出し</h1>
<p>段落</p>
</body>
</html>
3. HTML5
2014年に勧告された最新のHTMLバージョンです。HTML4.01やXHTML 1.0と比べて、よりシンプルで、セマンティックなマークアップが可能になりました。また、動画や音声の再生、Webアプリケーション開発に役立つAPIなどが多数追加されています。
HTML5の例
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>HTML5の例</title>
</head>
<body>
<h1>見出し</h1>
<p>段落</p>
</body>
</html>
まとめ
この記事では、HTMLの種類について解説しました。HTMLはWebページを作成する上で欠かせない言語です。それぞれのバージョンの特徴を理解し、目的に応じて使い分けるようにしましょう。
よくある質問
Q1: HTMLとHTML5の違いは何ですか?
A1: HTML5はHTMLの最新バージョンであり、HTML4.01と比べて多くの新機能が追加されています。例えば、動画や音声の再生、Webアプリケーション開発に役立つAPIなどが挙げられます。
Q2: どのバージョンのHTMLを学べば良いですか?
A2: 現在、新規でWebページを作成する場合には、HTML5を使用することが一般的です。HTML5は、HTML4.01と比べてシンプルで扱いやすく、最新のWeb技術にも対応しているためです。
Q3: HTMLを学ぶにはどうすれば良いですか?
A3: インターネット上には、HTMLの学習サイトや動画チュートリアルなど、無料で利用できる学習リソースが多数存在します。また、書籍を購入して学習することも可能です。自分に合った方法で学習を進めていきましょう。