jQuery :hidden セレクタ

jQuery :hidden セレクタ - 非表示要素を見つけるための強力なツール

ウェブ開発では、非表示の HTML 要素を操作する必要があることがよくあります。jQuery の :hidden セレクタは、CSS、デフォルト、または JavaScript によって動的に非表示になっているかどうかにかかわらず、これらの要素を選択するための便利な方法を提供します。

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一、:hidden セレクタの基本

  • 機能: すべての非表示要素を選択します。
  • 構文: $(":hidden")

対象となる非表示要素の種類:

種類 説明
CSS スタイルによる非表示
  • display: none;
  • visibility: hidden;
  • opacity: 0;
祖先要素の非表示 要素の祖先要素(親要素、祖父母要素など)が非表示の場合、その要素も非表示要素とみなされます。
<input type="hidden"> 要素 このタイプの要素はデフォルトで非表示です。

**注意:**

  • :hidden セレクタは、visibility: hidden の要素を選択しません。これらの要素は視覚的には非表示ですが、ドキュメントフロー内の位置を占めているためです。

二、:hidden セレクタのユースケース

  1. フォーム検証: フォームに非表示の必須フィールドがあるかどうかを確認します。
  2. コンテンツの動的な表示/非表示: 非表示のコンテンツを選択して .show() メソッドを使用して表示するか、表示されているコンテンツを選択して .hide() メソッドを使用して非表示にします。
  3. 要素数のカウント: ページ上のすべての非表示要素の数を取得します。
  4. 特定の種類の非表示要素の操作: $("input:hidden") などの他のセレクタと組み合わせて、すべての非表示の入力フィールドを選択します。

三、サンプルコード


<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/3.5.1/jquery.min.js"></script>
<script>
$(document).ready(function(){
  $("button").click(function(){
    alert("非表示要素の数: " + $(":hidden").length);
  });
});
</script>
</head>
<body>

<div style="display:none;">これは非表示の div 要素です。</div>
<input type="hidden" value="非表示の値">
<p>これは表示されている段落です。</p>

<button>クリック</button>

</body>
</html>

コードの解説:

  • ボタンがクリックされると、イベントがトリガーされます。
  • イベントハンドラは、$(":hidden").length を使用して、ページ上のすべての非表示要素の数を取得します。
  • 最後に、alert() 関数を使用して、非表示要素の数を示すメッセージボックスを表示します。

まとめ: jQuery の :hidden セレクタは、非表示の HTML 要素を選択するためのシンプルかつ効果的な方法を提供します。他のセレクタと組み合わせて使用​​すると、より複雑な操作を実現できます。

Q&A

  1. Q: :hidden セレクタは、visibility: hidden の要素も選択しますか?
    A: いいえ、:hidden セレクタは、visibility: hidden の要素を選択しません。これらの要素は視覚的には非表示ですが、ドキュメントフロー内の位置を占めているためです。
  2. Q: :hidden セレクタを使用して、非表示の入力フィールドの値を取得できますか?
    A: はい、:hidden セレクタを使用して、非表示の入力フィールドを選択し、.val() メソッドを使用してその値を取得できます。
  3. Q: :hidden セレクタは、どのような場合に役立ちますか?
    A: :hidden セレクタは、フォーム検証、コンテンツの動的な表示/非表示、要素数のカウント、特定の種類の非表示要素の操作など、さまざまなユースケースで役立ちます。