HTTPサーバとFTPサーバの違いは何ですか?

HTTPサーバとFTPサーバの違い

HTTPサーバとFTPサーバの違いは何ですか?

両者の違いは「プロトコル」です。プロトコルとは、データを送受信するためのルールのことです。HTTPは、ブラウザーがWebページを表示するのに必要なデータやファイルをサーバーから転送するためのプロトコルです。一方、FTPは特定のコンピューター間でファイルを転送するのが目的のプロトコルです。

HTTPとは何か?

HTTP(HyperText Transfer Protocol)は、ブラウザーがWebページを取得するために使用するプロトコルです。HTTPはクライアント(例:ブラウザー)とサーバー間の通信を標準化するために使用されます。Webリソース(HTMLファイル、画像、スタイルシートなど)を転送する際に利用されます。

HTTPの使用例

以下のコードは、HTTPリクエストを使用してWebページを取得するJavaScriptの例です。

        
            <script>
                fetch('https://example.com')
                .then(response => response.text())
                .then(data => console.log(data));
            </script>
        
    

FTPとは何か?

FTP(File Transfer Protocol)は、ファイルを転送するために設計されたプロトコルです。FTPはクライアントとサーバー間でのファイル転送を可能にし、一般的に大容量のファイルやディレクトリを効率的に転送する際に使用されます。ユーザー認証などもサポートしています。

FTPの使用例

以下のコードは、FTPを使用してファイルをアップロードするPythonの例です。

        
            from ftplib import FTP
            
            ftp = FTP('ftp.example.com')
            ftp.login(user='username', passwd='password')
            
            filename = 'example.txt'
            with open(filename, 'rb') as file:
                ftp.storbinary(f'STOR {filename}', file)
                
            ftp.quit()
        
    

HTTPとFTPの比較

特徴 HTTP FTP
用途 Webページの取得や表示 ファイルの転送
通信方法 リクエスト/レスポンス コマンド/レスポンス
セキュリティ HTTPS(TLS/SSL)による保護が可能 FTPS(TLS/SSL)やSFTP(SSH)による保護が可能
使用例 ウェブサイトの閲覧 ウェブサイトのファイルアップロード

その他の参考記事:html サーバー