HTMLはプログラミングですか？

HTML・CSSは、現代のWeb開発において欠かせない技術です。多くのWebサイト、特に8割以上のサイトで利用されていると言われています。HTMLによってWebサイトの構造や内容が規定され、CSSにより装飾やスタイルが定められます。これにより、これら2つの言語はセットで使用されることが一般的です。本記事では、HTMLがプログラミング言語であるかについて検討し、HTMLとCSSの具体的な特徴と役割を詳細に解説します。

HTMLの特徴と役割

HTML（HyperText Markup Language）は、Webページの基本的な構造を規定するためのマークアップ言語です。HTMLは要素と呼ばれるタグで構成され、そのタグは内容を含むための構造を作成します。

例えば、以下のコードは簡単なHTML文書を示しています。

        <!DOCTYPE html>
        <html>
        <head>
            <title>サンプルページ</title>
        </head>
        <body>
            <h1>これは見出しです</h1>
            <p>これは段落です。</p>
        </body>
        </html>

このようにHTMLは、コンテンツの構造を定めていますが、動的な動作を実現するための命令や制御構文がないため、一般にプログラミング言語とは見なされないことが多いです。

CSSの特徴と役割

CSS（Cascading Style Sheets）は、HTMLで定義した構造に対してスタイルを適用するために使用されます。色、フォント、レイアウトなどの視覚的な側面を制御し、ユーザーにとって魅力的なUIを作成するのに役立ちます。

以下にCSSの基本的な例を示します。

        <style>
            body {
                font-family: Arial, sans-serif;
            }
            h1 {
                color: blue;
            }
            p {
                color: gray;
            }
        </style>

このCSSコードは、全体のフォントをArialに設定し、見出しを青色に、段落を灰色に指定しています。CSSによって、Webページのビジュアル面を詳細に制御できます。

HTMLとCSSの共存関係

多くのWebサイトでは、HTMLとCSSがセットで使用されます。HTMLがコンテンツの「骨組み」を作成し、CSSがそれを「装飾」するため、両者は相補的な存在です。以下はHTMLとCSSを組み合わせた例です。

        <!DOCTYPE html>
        <html>
        <head>
            <title>例</title>
            <style>
                body {
                    background-color: #f0f0f0;
                }
                h1 {
                    text-align: center;
                }
                p {
                    color: #333;
                }
            </style>
        </head>
        <body>
            <h1>CSSを使用したHTMLの例</h1>
            <p>CSSはページのスタイルを制御します。</p>
        </body>
        </html>

この例では、CSSがページ全体の背景色やテキストのスタイリングを担当し、HTMLがコンテンツ自体を定義しています。

結論

HTMLは、Webコンテンツの構造を定義するマークアップ言語です。動的な動作やロジックを持たないため、プログラミング言語として認識されることは少ないですが、Web開発の重要な一部であり、CSSと並んで現代のWebサイト制作に欠かせないツールです。

その他の参考記事:html editor