html template

HTML template: <template> 要素で効率的なWeb制作

HTMLの<template>要素は、HTMLフラグメントを格納し、JavaScriptで動的にDOM操作を行うための強力なツールです。テンプレート文書フラグメントとして再利用可能なHTML部品を作成したり、宣言的シャドウDOMでカプセル化されたコンポーネントを構築する際に利用できます。この記事では、<template>要素の属性、使用方法、注意点、そして具体的なコード例を通して、効率的なWeb制作を実現するための活用方法を解説しています。

HTML template: 属性

<template>要素は、グローバル属性に加え、以下の属性を持ちます。

  • shadowrootmode: 親要素にシャドウDOMを生成します。値としてopenまたはclosedを指定します。

    • open: シャドウDOMをJavaScriptからアクセス可能にします。

    • closed: シャドウDOMをJavaScriptからアクセス不可にします。

  • shadowrootclonable: シャドウDOMをcloneNode()メソッドで複製可能にするかどうかを指定します。

  • shadowrootdelegatesfocus: シャドウDOM内でフォーカスを委譲するかどうかを指定します。

  • shadowrootserializable: シャドウDOMをシリアライズ可能にするかどうかを指定します。

HTML template: 使用上のメモ

<template>要素は主に以下の2つの用途で使用されます。

  1. テンプレート文書フラグメント: HTMLの断片をテンプレートとして保存し、JavaScriptで動的にDOMに追加することができます。

  2. 宣言的シャドウDOM: HTML内で直接シャドウDOMを定義することができます。

HTML template: 例

  • HTML template: 表の行を生成:

<table id="productTable">
  <tbody></tbody>
</table>
<template id="productRowTemplate">
  <tr>
    <td>商品名</td>
    <td>価格</td>
  </tr>
</template>
<script>
  const template = document.getElementById('productRowTemplate');
  const tbody = document.querySelector('#productTable tbody');

  for (let i = 0; i < 3; i++) {
    const row = template.content.cloneNode(true);
    row.querySelectorAll('td')[0].textContent = `商品${i + 1}`;
    row.querySelectorAll('td')[1].textContent = `${(i + 1) * 100}円`;
    tbody.appendChild(row);
  }
</script>

  • HTML template: 宣言的シャドウ DOM の実装:

<div>
  <template shadowrootmode="open">
    <style>p { color: red; }</style>
    <p>シャドウDOM内のテキスト</p>
  </template>
</div>

  • HTML template: フォーカスを譲渡を伴う宣言的シャドウ DOM:

<div>
  <template shadowrootmode="open" shadowrootdelegatesfocus>
    <div>クリック可能なテキスト</div>
    <input type="text">
  </template>
</div>

HTML template: DocumentFragment の落とし穴の回避

template.contentDocumentFragmentを返します。DocumentFragmentappendChild()で追加すると、子ノードだけが追加され、DocumentFragment自身に設定されたイベントリスナーなどは失われます。これを回避するには、DocumentFragmentの子ノードに直接イベントリスナーを設定する必要があります。

HTML template: 技術的概要

  • コンテンツカテゴリー: メタデータコンテンツ, フローコンテンツ, 記述コンテンツ, スクリプト対応要素

  • 許可されている内容: 制限なし

  • タグの省略: 不可

  • DOM インターフェイス: HTMLTemplateElement

HTML template: 仕様書

HTML Standard

HTML template: ブラウザーの互換性

主要なブラウザで広くサポートされています。

HTML template: 関連情報

  • <slot>要素

  • シャドウDOM

  • カスタム要素

このドキュメントを通して、<template>要素の活用方法を理解し、より効率的なWebサイト制作に役立ててください。

参考文献

Q&A

Q1: HTMLテンプレートの利点は何ですか?

A1: HTMLテンプレートは再利用可能なコードを提供し、DOMに動的に要素を追加できるため、開発が効率化されます。

Q2: どのようにHTMLテンプレートを使用できますか?

A2: <template>要素を定義し、必要に応じてJavaScriptでその内容を複製してDOMに追加します。

Q3: HTMLテンプレートはすべてのブラウザでサポートされていますか?

A3: 最新のブラウザではサポートされていますが、古いブラウザでは動作しない場合がありますので、事前に確認が必要です。