CSS 子要素セレクタ
CSS の子要素セレクタ (>) は、指定された要素の直接の子要素である要素を選択するために使用されます。子孫セレクタ (スペース) とは異なり、子要素セレクタは直接の子要素のみを選択し、より深いレベルの子孫要素は選択しません。
目次
構文
子要素セレクタの基本的な構文は以下のとおりです。
parent > child {
/* スタイルプロパティ */
}
parent
: 親要素のセレクタです。>
: 子要素結合子です。child
: 子要素のセレクタです。/* スタイルプロパティ */
: 選択された子要素に適用するスタイルプロパティです。
使用例
以下は、子要素セレクタを使用するいくつかの例です。
-
<article>
要素の直接の子要素である<p>
を選択し、そのテキストの色を青に設定します。article > p { color: blue; }
以下の HTML コードでは、最初の
<p>
要素のみが選択されます。これは、<article>
の直接の子要素であるためです。 2 番目の<p>
要素は<div>
内にネストされているため、<article>
の直接の子要素ではありません。<article> <p>これは段落です。</p> <div> <p>この段落は選択されません。</p> </div> </article>
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クラス
parent
を持つ要素の直接の子要素である、クラスchild
を持つ要素を選択します。.parent > .child { /* スタイルプロパティ */ }
-
<ul>
要素の直接の子要素である<li>
要素に、左マージンを設定します。ul > li { margin-left: 20px; }
子孫セレクタとの比較
子要素セレクタ (>
) と子孫セレクタ (スペース) の違いを理解することが重要です。
セレクタ | 説明 |
---|---|
子孫セレクタ (スペース) | 指定された要素のすべての子孫要素を選択します。ネストのレベルは関係ありません。 |
子要素セレクタ (> ) |
指定された要素の直接の子要素のみを選択します。 |
注意事項
- 子要素セレクタは、他のセレクタと組み合わせて使用して、より具体的なスタイルルールを作成できます。
- CSS を記述する際は、パフォーマンスを向上させ、スタイルの競合を減らすために、可能な限り具体的なセレクタを使用するようにしてください。
- 子要素セレクタは、複雑な HTML 構造を持つ Web サイトでは、特に注意して使用する必要があります。子要素セレクタを誤って使用すると、予期しないスタイルの問題が発生する可能性があります。
参考資料
よくある質問
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Q: 子要素セレクタと子孫セレクタのどちらを使用すればよいですか?
A: それは、あなたが何を達成したいかによって異なります。特定の要素の直接の子要素のみを選択する必要がある場合は、子要素セレクタを使用します。ただし、ネストのレベルに関係なく、すべての子孫要素を選択する必要がある場合は、子孫セレクタを使用します。
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Q: 子要素セレクタを他のセレクタと組み合わせることはできますか?
A: はい、もちろんです。子要素セレクタは、要素、クラス、ID などの他のセレクタと組み合わせることができます。これにより、スタイルルールをより具体的にすることができます。
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Q: 子要素セレクタを使用する場合の注意点は何ですか?
A: 子要素セレクタを使用する場合は、HTML 構造をよく理解していることを確認してください。子要素セレクタを誤って使用すると、予期しないスタイルの問題が発生する可能性があります。また、パフォーマンスを向上させるために、可能な限り具体的なセレクタを使用するようにしてください。