CSS 複合セレクター
説明:
この記事では、CSS 複合セレクターについて詳しく解説します。異なるセレクターを組み合わせて HTML 要素を正確に選択する方法を説明し、サンプルコードを使用して各複合セレクターの使用方法を示します。この記事では、子孫セレクター、子セレクター、隣接兄弟セレクター、汎用兄弟セレクターなど、さまざまな種類について説明し、各セレクターの用途を解説します。
目次
1. CSS 複合セレクターとは?
CSS 複合セレクターとは、複数のセレクターを組み合わせて、要素間の関係に基づいて要素を選択する方法です。これにより、特定の要素の子要素、兄弟要素など、より具体的な要素を選択することができます。
主な複合セレクターは以下の通りです。
セレクター | 説明 |
---|---|
子孫セレクター ( ) | 指定した要素のすべての子孫要素を選択します。 |
子セレクター ( > ) | 指定した要素の直接の子要素を選択します。 |
隣接兄弟セレクター ( + ) | 指定した要素の直後の兄弟要素を選択します。 |
汎用兄弟セレクター ( ~ ) | 指定した要素の後にあるすべての兄弟要素を選択します。 |
2. 子孫セレクター
子孫セレクターは、スペースで区切られた2つのセレクターを使用します。最初のセレクターは祖先要素を、2番目のセレクターは子孫要素を表します。
構文:
祖先要素 子孫要素 {
/* スタイル */
}
例:
<div class="container">
<p>段落1</p>
<ul>
<li>リスト項目1</li>
<li>リスト項目2</li>
</ul>
</div>
<style>
.container p {
color: blue;
}
</style>
上記の例では、".container" クラスを持つ div 要素内のすべての子孫 p 要素のテキストの色が青に設定されます。
3. 子セレクター
子セレクターは、不等号記号 (>) で区切られた2つのセレクターを使用します。最初のセレクターは親要素を、2番目のセレクターは直接の子要素を表します。
構文:
親要素 > 子要素 {
/* スタイル */
}
例:
<div class="container">
<p>段落1</p>
<ul>
<li>リスト項目1</li>
<li>リスト項目2</li>
</ul>
</div>
<style>
.container > ul > li {
font-weight: bold;
}
</style>
上記の例では、".container" クラスを持つ div 要素の直接の子要素である ul 要素の直接の子要素である li 要素のテキストの太さが太字に設定されます。
4. 隣接兄弟セレクター
隣接兄弟セレクターは、プラス記号 (+) で区切られた2つのセレクターを使用します。最初のセレクターは参照要素を、2番目のセレクターは直後の兄弟要素を表します。
構文:
参照要素 + 隣接兄弟要素 {
/* スタイル */
}
例:
<p>段落1</p>
<h2>見出し</h2>
<p>段落2</p>
<style>
h2 + p {
margin-top: 20px;
}
</style>
上記の例では、h2 要素の直後にある p 要素の上マージンが 20px に設定されます。
5. 汎用兄弟セレクター
汎用兄弟セレクターは、チルダ (~) で区切られた2つのセレクターを使用します。最初のセレクターは参照要素を、2番目のセレクターは後続のすべての兄弟要素を表します。
構文:
参照要素 ~ 汎用兄弟要素 {
/* スタイル */
}
例:
<ul>
<li>リスト項目1</li>
<li class="special">リスト項目2</li>
<li>リスト項目3</li>
<li>リスト項目4</li>
</ul>
<style>
li.special ~ li {
color: gray;
}
</style>
上記の例では、".special" クラスを持つ li 要素の後にあるすべての li 要素のテキストの色が灰色に設定されます。
6. まとめ
この記事では、CSS 複合セレクターについて、子孫セレクター、子セレクター、隣接兄弟セレクター、汎用兄弟セレクターの4種類を中心に解説しました。これらのセレクターを理解し、適切に使い分けることで、より柔軟で効率的な CSS コーディングが可能になります。
複合セレクターを効果的に使用することで、HTML の構造を維持しながら、特定の要素のスタイルを正確に制御することができます。
関連Q&A
-
Q: 子孫セレクターと子セレクターの違いは何ですか?
A: 子孫セレクターは、指定された要素のすべての子孫要素を選択しますが、子セレクターは、指定された要素の直接の子要素のみを選択します。 -
Q: 隣接兄弟セレクターと汎用兄弟セレクターの違いは何ですか?
A: 隣接兄弟セレクターは、指定された要素の直後の兄弟要素のみを選択しますが、汎用兄弟セレクターは、指定された要素の後にあるすべての兄弟要素を選択します。 -
Q: 複合セレクターは、どのような場合に役立ちますか?
A: 複合セレクターは、HTML の構造に基づいて、より具体的な要素を選択する場合に役立ちます。例えば、特定の要素の子要素や兄弟要素のスタイルを変更する場合などに使用できます。