HTML blink 代替

HTML blink 代替の方法と実装

本記事では、HTML の blink タグの代替手段として CSS アニメーションと JavaScript を使用した方法を探ります。ブラウザの互換性や、ユーザーエクスペリエンスを考慮した実装例を紹介します。

1. <marquee>じゃなくてCSSでテキストを点滅させる

HTMLでテキストを点滅させる方法として、以前は<blink>タグや<marquee>タグが使われていました。しかし、<blink>タグは現在ではすべてのブラウザでサポートされていません。また、<marquee>タグは点滅効果以外にも様々な動きを表現できるものの、点滅だけに使うには少々大げさで、古臭い印象を与えてしまうこともあります。

そこで今回は、CSSを使ってテキストを点滅させる方法をご紹介します。CSSを使えば、<marquee>タグよりもシンプルで、現代的な点滅効果を実現できます。

2. Css Animationで点滅させます

CSSでテキストを点滅させるには、animationプロパティを使用します。animationプロパティでは、要素に様々なアニメーション効果を適用することができます。

点滅効果を実現するには、要素の透明度を0%と100%の間で変化させるアニメーションを定義します。

3. CSSコードはこう!

.tenmetsu {
  -webkit-animation: blink 1.5s ease-in-out infinite alternate;
  -moz-animation: blink 1.5s ease-in-out infinite alternate;
  animation: blink 1.5s ease-in-out infinite alternate;
}

@-webkit-keyframes blink {
  0% { opacity: 0; }
  100% { opacity: 1; }
}

@-moz-keyframes blink {
  0% { opacity: 0; }
  100% { opacity: 1; }
}

@keyframes blink {
  0% { opacity: 0; }
  100% { opacity: 1; }
}

解説:

  • .tenmetsu : 点滅効果を適用したい要素に指定するクラス名です。

  • animation: blink 1.5s ease-in-out infinite alternate; :

    • blink: アニメーションの名前を指定します。

    • 1.5s: アニメーションの持続時間を指定します (1.5秒)。

    • ease-in-out: アニメーションの速度変化を指定します (イーズイン・アウト)。

    • infinite: アニメーションを無限に繰り返すことを指定します。

    • alternate: アニメーションを往復させることを指定します (0% → 100% → 0% → ...)。

  • @keyframes blink: blinkという名前のアニメーションを定義します。

  • 0% { opacity: 0; }: アニメーション開始時の状態 (透明度0%) を指定します。

  • 100% { opacity: 1; }: アニメーション終了時の状態 (透明度100%) を指定します。

ベンダープレフィックス:

上記コードでは、-webkit-  -moz- というベンダープレフィックスを付けています。これは、異なるブラウザでもアニメーションが正しく動作するようにするためのものです。

4. HTMLはこんな感じ

<span class="tenmetsu">点滅させたいテキストや画像</span>

点滅させたいテキストや画像を<span>タグで囲み、class="tenmetsu" を指定するだけです。

画像の点滅:

<img>タグにも class="tenmetsu" を指定することで、画像を点滅させることもできます。

5. まとめ

CSSのanimationプロパティを使えば、<marquee>タグよりもシンプルで、現代的な点滅効果を実現できます。

メリット:

  • 速度やタイミングを細かく調整できる。

  • 透明度の変化によって、より自然で滑らかな点滅効果を実現できる。

  • テキストだけでなく、画像にも適用できる。

注意点:

点滅効果は、ユーザーによっては見づらいと感じたり、不快感を与える可能性があります。特に、てんかんを持っているユーザーには注意が必要です。そのため、点滅効果を使用する際は、アクセシビリティに配慮し、控えめに使うようにしましょう。

使用例:

  • ウェブサイトの新着情報やお知らせなどを目立たせる。

  • 注意喚起を促すメッセージを表示する。

  • ポップなデザインのサイトで、遊び心のある表現として使う。

blink タグの歴史と廃止理由

HTML の blink タグは、1990年代にウェブデザインの一部として使用されていました。このタグは、指定されたテキストを点滅させる機能を持っていました。しかし、ユーザーにとっての煩わしさや、視覚的な混乱を引き起こす可能性があることが指摘され、最終的にブラウザの多くで非推奨となりました。特に、アクセシビリティの観点からは、点滅する要素が情報の理解を妨げる可能性があり、そのため、この機能は廃止されることとなりました。

JavaScript を利用したカスタマイズ

JavaScript を用いることで、より柔軟でカスタマイズされた点滅効果を実現できます。以下は、JavaScript を使った点滅効果の実装例です。


<div id="blinkText">点滅するテキスト</div>

<script>
function blink() {
  var element = document.getElementById("blinkText");
  element.style.visibility = (element.style.visibility === 'hidden' ? '' : 'hidden');
}
setInterval(blink, 500);
</script>

ユーザーエクスペリエンスへの影響

点滅効果は、ユーザーエクスペリエンスにおいて重要な役割を果たします。特に、視覚的に刺激的な要素は、注意を引くことができますが、過度な使用は逆に混乱を招くことがあります。また、点滅する要素は、視覚障害者にとっては理解や操作が難しい場合があります。したがって、アクセシビリティの観点から、点滅効果は慎重に使用する必要があります。

特性 CSS アニメーション JavaScript
使いやすさ 簡単 中程度
カスタマイズ性 限られる 高い
パフォーマンス 良好 場合により異なる

参考文献:

Q&A

Q1: blink タグはなぜ非推奨になったのですか?

A1: blink タグはユーザーにとって煩わしく、視覚的に混乱を引き起こす可能性があったため、非推奨となりました。

Q2: CSS アニメーションを使用する利点は何ですか?

A2: CSS アニメーションは、簡単に実装でき、パフォーマンスも良好で、ブラウザの互換性も高いです。

Q3: JavaScript を使用する場合の注意点はありますか?

A3: JavaScript を使用する場合は、アクセシビリティやパフォーマンスに注意し、ユーザーの体験を損なわないようにする必要があります。

その他の参考記事:blink html