html blink 点滅しない

html blink 点滅しない場合の対処法

概要

このブログ記事では、HTMLのblinkタグが機能しない理由とその解決法について説明しています。現代のウェブでは、blinkタグが使用されなくなった経緯と代替手段についても触れています。

1. <blink>タグとは

<blink> タグは、HTMLにおいて要素を点滅させるためのタグでした。「Blink」は英語で「まばたき」や「点滅」を意味し、<blink>タグで囲まれた要素は、文字通り点滅表示されます。

主に、テキストを強調してユーザーの注意を引きつける目的で使用されていました。

記述方法:

<p><blink>点滅するテキスト</blink></p>

しかし、<blink> タグは 現在ではほとんどのブラウザでサポートされていません。そのため、使用しても点滅効果は表示されず、通常のテキストとして扱われます。

非推奨の理由:

  • アクセシビリティの低下:点滅する要素は、視覚障害のあるユーザーやてんかんを持つユーザーにとって見づらく、不快感を与える可能性があります。

  • ユーザーエクスペリエンスの低下:過度な点滅は、ユーザーの集中力を妨げ、ウェブサイト全体の印象を悪くする可能性があります。

上記のような理由から、<blink>タグは非推奨となり、現代のWebサイト制作では使用を避けるべきです。

2. text-decoration: blink; とは

<blink> タグの代替手段として、CSSの text-decoration プロパティに blink 値を指定する方法もありました。

記述方法:

<p style="text-decoration: blink;">点滅するテキスト</p>

しかし、text-decoration: blink;  現在ではほとんどのブラウザでサポートされていません。そのため、使用しても点滅効果は得られません。

<blink> タグと同様に、アクセシビリティとユーザーエクスペリエンスの観点から、使用は推奨されません。

3. CSSでテキストをblink(点滅)させる

<blink> タグや text-decoration: blink; を使用せずにテキストを点滅させるには、CSSの animation プロパティを利用する方法が一般的です。

実装方法:

<p class="blink">点滅するテキスト</p>

.blink {
  animation: blink 1s ease infinite;
}

@keyframes blink {
  0% { opacity: 0; }
  100% { opacity: 1; }
}

解説:

  • animation: blink 1s ease infinite; で、blink という名前のアニメーションを要素に適用します。

  • @keyframes blink で、アニメーションの開始状態(0%)と終了状態(100%)を定義します。

  • opacity: 0; で要素を透明にし、opacity: 1; で要素を不透明にすることで、点滅効果を実現しています。

  • 1s はアニメーションの duration (持続時間) を表し、ease は timing function (タイミング関数) を表します。

  • infinite はアニメーションを無限に繰り返すことを指定します。

4. CSSで画像をblink(点滅)させる

テキストと同様に、CSSの animation プロパティを使用して画像を点滅させることもできます。

実装方法:

<img src="image.jpg" alt="点滅する画像" class="blink">

CSSは、テキストの点滅と全く同じものを利用できます。

解説:

テキストの点滅と同様に、animation プロパティと @keyframes を使用して、画像の opacity を変化させることで点滅効果を実現しています。

5. アニメーションボタンのサンプル

ボタンを点滅させることで、ユーザーの視線を誘導し、クリックを促す効果が期待できます。ここでは、CSSの animation プロパティを用いた、3種類の点滅アニメーションのサンプルをご紹介します。

HTML (共通):

<a href="#" class="button blink">ボタン</a>

CSS (共通):

.button {
  display: inline-block;
  padding: 10px 20px;
  background-color: #007bff;
  color: #fff;
  text-decoration: none;
  border-radius: 5px;
}

5.1 オーソドックスな点滅

シンプルな点滅アニメーションです。

.blink {
  animation: blink 1s ease infinite;
}

@keyframes blink {
  0% { opacity: 0; }
  100% { opacity: 1; }
}

5.2 滑らかな点滅

ease-in-out という timing function を使用することで、より滑らかな点滅効果を実現できます。

.blink {
  animation: blink 1s ease-in-out infinite alternate; 
}

@keyframes blink {
  0% { opacity: 0; }
  100% { opacity: 1; }
}

alternateキーワードを追加することで、アニメーションを往復させることができます。

5.3 キラッと光る

疑似要素 ::before を使用し、斜めの光が走るような点滅効果を実装します。

.blink {
  position: relative;
  overflow: hidden;
}

.blink::before {
  content: "";
  position: absolute;
  top: -100px;
  left: 0;
  width: 20px;
  height: 100%;
  background-color: rgba(255, 255, 255, 0.8);
  transform: rotate(45deg);
  animation: blink-flash 2s ease-in-out infinite;
  opacity: 0; 
}

@keyframes blink-flash {
  0% {
    transform: scale(0) rotate(45deg);
    opacity: 0;
  }
  80% {
    transform: scale(0) rotate(45deg);
    opacity: 0.5;
  }
  81% {
    transform: scale(4) rotate(45deg);
    opacity: 1;
  }
  100% {
    transform: scale(50) rotate(45deg);
    opacity: 0;
  }
}

6. jQueryでblink(点滅)させる

JavaScriptライブラリであるjQueryを使用しても、点滅効果を実装することができます。

実装方法:

<img src="image.jpg" alt="点滅する画像" class="blink">

$(function() {
  setInterval(function() {
    $('.blink').fadeOut(500).fadeIn(500);
  }, 1000); 
});

解説:

  • setInterval() 関数を使用して、1秒ごとに fadeOut()  fadeIn() を実行することで、点滅効果を実現しています。

  • fadeOut(500) は、500ミリ秒かけて要素を非表示にします。

  • fadeIn(500) は、500ミリ秒かけて要素を表示します。

7. まとめ

<blink>タグは現在では非推奨であり、代わりにCSSの animation プロパティやjQueryを使用することで、点滅効果を実装することができます。

点滅効果は、ユーザーの注意を引きつける効果がありますが、使いすぎると逆効果になる可能性があります。アクセシビリティとユーザーエクスペリエンスを考慮し、適切に使用することが重要です。

blinkタグの歴史と現在

blinkタグはかつてウェブデザインでよく使われていましたが、現在ではほとんど使用されていません。その理由と影響を探ります。主な理由としては、ユーザビリティの低下やアクセシビリティの問題があります。以下の表は、blinkタグの使用状況を示しています。

使用頻度
1990年代 高い
2000年代初頭 中程度
現在 低い

ブラウザのサポート状況

主要なブラウザがblinkタグをどのように扱っているか、そのサポート状況について詳述します。以下は、主要なブラウザのサポート状況を示す表です。

ブラウザ サポート
Chrome 非推奨
Firefox 非推奨
Safari 非推奨
Edge 非推奨

総じて、ほとんどの主要なブラウザはblinkタグをサポートしておらず、代わりに他の手法を用いることが推奨されています。

参考文献

1. "The blink tag is dead" - W3C

2. "HTML Blink Tag - W3School" - W3Schools

Q&A

Q1: blinkタグはいつから使われていないのですか?

A1: 2000年代初頭から徐々に使用されなくなりました。

Q2: blinkの代替手段はありますか?

A2: CSSとJavaScriptを使用して、同様の効果を実現できます。

Q3: どのブラウザがblinkタグをサポートしていますか?

A3: 現在、主要なブラウザは全てblinkタグを非推奨としています。

その他の参考記事:blink html