配列とは何か？ - ITチュートリアル

配列とは何か？

プログラミングにおいて、データの集まりを扱うことは非常に一般的です。例えば、複数の顧客の名前や商品の価格、学生のテストの点数などをプログラムで処理したい場合があります。このような場合に便利なのが「配列」です。

配列の定義

配列（array）とは、同一の型のデータを（メモリ上に）一列に（隙間をあけずに）並べたものです。違う型のデータを混在して並べて配列とすることはできません。配列中の各データを、配列の要素（element）といいます。

例えば、5人の学生のテストの点数（整数）を扱う場合を考えてみましょう。このデータを配列に格納すると、以下のように表現できます。


int[] scores = {80, 75, 92, 68, 85};

この例では、scoresという変数が整数型の配列を表しています。配列の中には、5つの要素（80, 75, 92, 68, 85）が格納されています。これらの要素はすべて整数型です。

配列の要素にアクセスするには、インデックスと呼ばれる番号を使用します。インデックスは0から始まり、配列の要素数-1までとなります。例えば、上記のscores配列の3番目の要素（92）にアクセスするには、以下のように記述します。


int thirdScore = scores[2];

この例では、scores[2]という式で、scores配列のインデックス2の要素（3番目の要素）にアクセスしています。この要素の値は変数thirdScoreに代入されます。

配列は様々な場面で利用されます。例えば、以下のような例が挙げられます。

例	説明
顧客の名前を管理する	顧客の名前を文字列型の配列に格納し、各顧客の名前をインデックスで管理できます。
商品の価格を管理する	商品の価格を数値型の配列に格納し、各商品の価格をインデックスで管理できます。
学生のテストの点数を管理する	学生のテストの点数を数値型の配列に格納し、各学生の点数をインデックスで管理できます。

A1. 配列の要素数は、配列を宣言する際に指定します。一度宣言した配列の要素数は変更できません。

A2. 配列のインデックスに範囲外の値を指定すると、IndexOutOfBoundsException（インデックス範囲外例外）が発生します。

A3. 配列には、数値型、文字列型、boolean型など、様々な型のデータを格納できます。ただし、1つの配列には同一の型のデータしか格納できません。