HTML Input maxlength 属性: 入力文字数ではなく、バイト数を制御する!
多くの開発者は、HTML input 要素の maxlength 属性が入力されるバイト数を制限できると誤解しています。特に、日本語の文字を処理する場合にそうです。しかし、実際には、 **maxlength はバイト数ではなく、文字数を制限します**。この記事では、maxlength 属性の動作について詳しく説明し、バイト数を制限する必要がある場合の解決策を提供します。
一、 maxlength 属性を深く理解する
- **定義:** maxlength 属性は、入力フィールドで許可される最大文字数を指定します。
- **適用範囲:** ``, ``, ``, `
- **文字 vs. バイト:** maxlength は文字数を制限します。エンコーディングには依存しません。1 つの日本語の文字は、どのようなエンコーディングを採用していても、1 文字としてカウントされます。
二、 maxlength と日本語の文字の「衝突」
- **エンコーディングの問題:** 文字エンコーディング方式が異なると、1 つの日本語の文字が占めるバイト数が異なります。たとえば、UTF-8 エンコーディングでは、1 つの日本語の文字は 3 バイトを占めることがあります。
- **実際のアプリケーション:** データベースまたはバックエンドプログラムでフィールドの長さにバイト制限がある場合、maxlength 属性だけに頼るだけでは要件を満たすことができません。
三、 入力バイト数を制限する方法
1. JavaScript ソリューション
- **入力イベントをリッスンする:** `oninput` または `onkeyup` イベントを使用して、入力ボックスの内容の変化をリッスンします。
- **バイト数を計算する:** JavaScript 関数を使用して、現在の入力内容のバイト数を計算します。
- **超過部分を切り捨てる:** バイト数が制限を超えた場合は、許可された範囲内の内容に切り捨てます。
<input type="text" id="myInput" maxlength="10" oninput="checkLength(this)">
<script>
function checkLength(el) {
let text = el.value;
let byteLength = new Blob([text]).size;
if (byteLength > 10) {
// バイト数が10バイトを超えた場合、10バイトに切り詰める
el.value = text.substring(0, el.value.length - 1);
}
}
</script>
2. バックエンド検証
- フロントエンドで制限を行ったとしても、バックエンドでもデータ検証を行い、データの整合性とセキュリティを確保する必要があります。
四、 まとめ
- HTML maxlength 属性は、バイト数ではなく、文字数を制限します。
- 日本語の文字を処理する場合は、JavaScript またはバックエンド検証と組み合わせて、入力されるバイト数を制限する必要があります。
よくある質問
-
Q: maxlength 属性で日本語の文字数を正しく制限するにはどうすればよいですか?
A: maxlength 属性はバイト数ではなく文字数を制限するため、日本語の場合も正しく機能します。ただし、データベースやバックエンドでバイト数制限がある場合は、上記で紹介したJavaScriptやバックエンド検証などの方法で対応する必要があります。 -
Q: JavaScriptでバイト数を計算する方法は?
A: 上記の例では `Blob` オブジェクトを使用してバイト数を計算していますが、他にも `encodeURI` 関数を利用する方法などがあります。それぞれの方法の詳細や違いについては、MDN Web Docsなどのリファレンスを参照してください。 -
Q: バックエンド検証はどのような方法で行えばよいですか?
A: バックエンドの言語やフレームワークによって実装方法は異なりますが、一般的には入力データのバイト数をチェックし、制限を超えている場合はエラーメッセージを返すなどの処理を行います。