GitHubで使用されているMarkdownレンダラーについて
GitHubは、開発者にとって欠かせないプラットフォームであり、その中心となる機能の一つにMarkdownによるドキュメント作成があります。Markdownは、シンプルで読み書きしやすいマークアップ言語であり、GitHubは独自の拡張機能を追加したGitHub Flavored Markdown(GFM)を提供しています。
GitHub PagesにおけるMarkdownレンダラー
GitHub Pagesは、GitHubリポジトリから直接Webページをホストできる静的サイトホスティングサービスです。GitHub Pagesでは、次の2つのMarkdownプロセッサがサポートされています。
Markdownプロセッサ | 説明 |
---|---|
kramdown | Rubyで実装された、高速で柔軟なMarkdownパーサーです。標準的なMarkdown構文に加えて、いくつかの拡張機能をサポートしています。 |
GitHub's Markdown processor | GitHubが独自に開発したMarkdownプロセッサであり、GFMをレンダリングするために使用されます。GFMは、標準的なMarkdown構文に加えて、GitHub独自の拡張機能を多数備えています。 |
GitHub Pagesで使用するMarkdownプロセッサは、リポジトリの設定ファイル _config.yml
で指定できます。 markdown
オプションに kramdown
または GitHub
を指定することで、使用するプロセッサを選択できます。 _config.yml
ファイルがない場合、GitHub Pagesはデフォルトで kramdown
を使用します。
詳細については、GitHubの公式ドキュメント「About writing and formatting on GitHub」を参照してください。
GitHub Flavored Markdown (GFM)
GFMは、GitHubが独自に拡張したMarkdownの仕様です。GFMでは、以下のような拡張機能が提供されています。
- テーブル: 表形式のデータを表示できます。
- シンタックスハイライト: コードブロック内のコードを、言語に応じて色分けして表示できます。
- タスクリスト: チェックボックス付きのリストを作成できます。
- 絵文字: 絵文字を挿入できます。
- 自動リンク: URLやメールアドレスを自動的にリンクに変換します。
以下は、GFMのコード例です。
```html
項目 | 説明 |
---|---|
GFM | GitHub Flavored Markdown |
シンタックスハイライト | コードの構文を強調表示する機能 |
```
GitHubにおけるMarkdownレンダラーに関するQ&A
Q1: GitHub PagesでkramdownとGitHub's Markdown processorのどちらを使うべきですか?
A1: 特に理由がない限り、デフォルトの kramdown
を使用することをお勧めします。 kramdown
は広く使用されている安定したMarkdownプロセッサであり、GFMの主要な機能をサポートしています。
Q2: GitHub Actions内でMarkdownファイルをレンダリングするにはどうすればよいですか?
A2: GitHub Actions内でMarkdownファイルをレンダリングするには、actions/checkout
アクションを使用してリポジトリをチェックアウトし、 ruby/setup-ruby
アクションを使用してRuby環境をセットアップします。その後、 kramdown
などのMarkdownパーサーをインストールして使用します。
Q3: GFMの拡張機能は、GitHub以外のMarkdownエディタやレンダラーでも使用できますか?
A3: GFMの拡張機能は、GitHubが独自に実装しているため、GitHub以外のMarkdownエディタやレンダラーでは完全にサポートされない場合があります。ただし、一部の拡張機能は、CommonMarkなどの他のMarkdown仕様に採用されているため、他の環境でも使用できる場合があります。