HTML 画像 埋め込み Base64: 画像を効率的に表示する方法
Webサイトの高速化や、外部に画像ファイルを置けない特殊な状況において、画像をBase64にエンコードしてHTMLファイルに直接埋め込む手法が用いられます。
この記事では、Base64を用いた画像の埋め込み方法について、その記述方法から変換方法、注意点までを詳しく解説していきます。
書き方(書式)
HTMLで画像を表示する場合、通常は以下のように記述します。
<img src="images/hoge.png" />
これは、imagesフォルダにあるhoge.pngという画像ファイルを読み込むことを意味しています。
一方、Base64で画像を埋め込む場合は、以下のように記述します。
<img src="data:image/png;base64,xxxxx..." />
xxxxx... の部分には、Base64にエンコードされた画像データの文字列が入ります。
この記述によって、外部ファイルを参照することなく、HTMLファイル内に画像データを直接埋め込むことができます。
上記の例はPNG画像の場合ですが、JPEG画像を埋め込む場合は、data:image/png の部分を data:image/jpeg に変更してください。
Base64エンコードとは?
Base64エンコードとは、画像などのバイナリデータを、英数字や記号のみで構成されるテキストデータに変換するエンコード方式です。
これにより、画像データをテキストとしてHTMLファイルに直接記述することが可能になります。
Base64への変換
画像をBase64に変換する方法はいくつかありますが、ここではMacのターミナルとChromeのDeveloper Toolsを使った方法を紹介します。
2-1. Macのターミナルを使う方法
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エンコードしたい画像ファイルをデスクトップなどに保存します。
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ターミナルを起動し、以下のコマンドを実行します。
base64 -i hoge.png
hoge.png の部分は、エンコードしたい画像ファイル名に置き換えてください。
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実行すると、Base64エンコードされた長い文字列が表示されます。
これをコピーしてください。
2-2. ChromeのDeveloper Toolsを使う方法
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ChromeでBase64に変換したい画像を開きます。
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Cmd(Ctrl) + Option(Shift) + i キーを押して、Developer Toolsを開きます。
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「Application」パネルを選択します。
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左側のペイン下部にある「Frames」配下で、変換したい画像のファイル名をクリックして選択します。
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右側にBase64エンコードされた文字列が表示されますので、これをコピーします。
Base64データの埋め込み
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コピーしたBase64文字列を、<img>タグの src 属性値の data:image/png;base64, の後に貼り付けます。
JPEG画像の場合は、data:image/jpeg;base64, の後に貼り付けます。
これで、画像がBase64でHTMLファイルに埋め込まれました。
実機確認
Base64で埋め込んだ画像は、以下のブラウザで問題なく表示されることを確認しています。
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Windows:
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Internet Explorer 8以降
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Chrome 最新版
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Firefox 最新版
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Mac:
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Safari 最新版
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Chrome 最新版
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Firefox 最新版
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気をつけたい点
Base64で画像を埋め込む際には、以下の点に注意してください。
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IE7以下は非対応
Internet Explorer 7以前のバージョンでは、Base64で埋め込まれた画像を表示することができません。
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IE8では32KBの容量制限がある
Internet Explorer 8では、Base64で埋め込める画像データのサイズに32KBの制限があります。
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ファイルサイズが肥大する
Base64エンコードを行うと、元の画像ファイルよりもファイルサイズが大きくなってしまいます。
そのため、サイズの大きい画像をBase64で埋め込むと、HTMLファイルのサイズが大きくなり、ページの表示速度が遅くなってしまう可能性があります。 -
用途に応じて使い分ける
Base64埋め込みは、Webサイトの高速化や、外部に画像ファイルを置けない場合に有効な手段ですが、すべての画像をBase64で埋め込むことは推奨されません。
ファイルサイズやブラウザの対応状況などを考慮し、適切に使い分けるようにしましょう。
まとめ
この記事では、画像をBase64にエンコードしてHTMLファイルに直接埋め込む方法について解説しました。
Base64埋め込みは、Webサイトの表示速度向上や、特定の状況下で有効な手段となります。
しかし、ファイルサイズが大きくなる点や、古いブラウザでは対応していない点など、注意点もいくつかあります。
Base64埋め込みのメリットとデメリットを理解し、適切に活用しましょう。
Base64エンコードを使用する利点
Base64エンコードを使用して画像をHTMLに埋め込むことには、いくつかの利点があります:
- ページのロード時間を短縮: 画像を外部から読み込む必要がなく、単一のHTMLファイルで表示できます。
- サーバーへのリクエストが減少: 画像を埋め込むことで、複数のHTTPリクエストを削減できます。
- 外部リソースへの依存を排除: サーバーがダウンしている場合でも画像が表示されます。
Base64エンコードの手順
以下の手順で、Base64エンコードを用いて画像をHTMLに埋め込むことができます。
- 表示したい画像を選択します。
- 画像をBase64形式にエンコードします。オンラインツールを利用するのが便利です。
- 生成されたBase64コードをHTMLに埋め込みます。
HTMLコード例
以下は、Base64エンコードを使って画像をHTMLに埋め込む具体例です。
<img src="data:image/png;base64,iVBORw0KGgoAAAANSUhEUgAAAAUA AAAFCAYAAABN2mFZAAAAHElEQVR42mP8//8/AwABIYKg5a5sAAAAAElFTkSuQmCC" alt="Base64 Image">
注意点
Base64エンコードにはいくつかの注意点があります。
注意点 | 説明 |
---|---|
ファイルサイズ | Base64エンコードされたデータは元の画像よりも約33%大きくなります。 |
可読性 | HTMLコードが長くなり、可読性が低下する可能性があります。 |
キャッシュ | ブラウザのキャッシュを利用しにくくなるため、画像の再利用が難しい場合があります。 |
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Base64エンコードに関する詳しい情報は、以下のリンクを参照してください。
Q&A
Q1: Base64エンコードを使用する具体的なメリットは何ですか?
A1: Base64エンコードを使用することにより、ページのロード時間を短縮し、外部リソースへの依存度を下げることができます。
Q2: Base64エンコードする際の注意点は?
A2: Base64エンコードされた画像データは元の画像よりもサイズが大きくなるため、全体のページサイズにも影響を及ぼす可能性があります。
Q3: どのような画像がBase64で埋め込むのに適していますか?
A3: 小さいサイズのアイコンや短い背景画像など、表示頻度が高い画像をBase64でエンコードするのが適しています。
その他の参考記事:html gif 埋め込み