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ExcelのVal関数とは?
ExcelのVal関数は、一見複雑そうに見える文字列の中から数値を抽出するのに便利な関数です。本記事では、Val関数の基本的な使い方から、その特性を活かした応用例までご紹介します。Val関数の基本
Val関数は、文字列を数値に変換する関数です。ただし、すべての文字列が変換対象になるわけではありません。Val関数は、**数値として認識可能な部分のみ** を抽出し、残りの部分は無視します。 例えば、 `"123円"` という文字列をVal関数で処理すると、数値の `"123"` だけが抽出され、結果は `123` となります。書式
Val関数の書式は以下の通りです。 ``` Val(文字列) ``` - **文字列**: 数値に変換したい文字列を指定します。使用例
| 文字列 | Val関数の戻り値 | |---|---| | "123" | 123 | | "123円" | 123 | | "abc123" | 0 | | "12.34" | 12.34 |注意事項
- Val関数は、数値として認識できない文字が出現した時点で、文字列の読み取りを中止します。 - 数値の一部と見なされることが多い記号や文字 (ドル記号、コンマなど) は、認識されません。 - ただし、Val関数は、基数プレフィックス `&O` (8進数) と `&H` (16進数) を認識します。Val関数の活用例
Val関数は、以下のような場面で役立ちます。例1: データベースからインポートしたデータの処理
データベースからExcelにデータをインポートすると、数値データが文字列として扱われてしまうことがあります。このような場合、Val関数を使用することで、文字列を数値に変換することができます。 **例:** データベースからインポートしたデータが `"1,234"` という文字列で、これを数値に変換したい場合 ```excel =Val(SUBSTITUTE(A1,",","")) ``` 上記の数式では、まず `SUBSTITUTE` 関数でカンマを削除した後、Val関数で数値に変換しています。例2: 文字列から特定のパターンの数値を抽出
文字列の中に、特定のパターンで数値が含まれている場合、Val関数と他の関数と組み合わせることで、目的の数値を抽出することができます。 **例:** `"商品コード:ABC12345"` という文字列から、商品コード (12345) を抽出したい場合 ```excel =Val(RIGHT(A1,5)) ``` 上記の数式では、まず `RIGHT` 関数で右から5文字 `"12345"` を抽出し、Val関数で数値に変換しています。HTMLでの表示例
```html
<table>
<thead>
<tr>
<th>文字列</th>
<th>Val関数の戻り値</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>"123"</td>
<td>123</td>
</tr>
<tr>
<td>"123円"</td>
<td>123</td>
</tr>
<tr>
<td>"abc123"</td>
<td>0</td>
</tr>
</tbody>
</table>
```
参考文献
- Microsoft Support: [VAL 関数](https://support.microsoft.com/ja-jp/office/val-%E9%96%A2%E6%95%B0-8faf8d7f-a672-4df3-b292-076693b6859c)よくある質問
Q1: Val関数とVALUE関数の違いは何ですか?
A1: Val関数は、数値として認識可能な部分のみを抽出するのに対し、VALUE関数は、日付や時刻など、Excelで認識できる様々な形式の文字列を数値に変換することができます。Q2: Val関数でエラーが発生する場合は?
A2: Val関数は、文字列に数値として認識できない文字が含まれている場合、エラーを返します。エラーを回避するためには、`IFERROR` 関数と組み合わせる方法があります。Q3: Val関数で小数点以下が切り捨てられる場合は?
A3: Val関数は、小数点以下の桁数を指定することができません。小数点以下の桁数を保持したい場合は、`VALUE` 関数を使用してください。その他の参考記事:jquery value 取得