angular プロジェクト作成

Angular プロジェクト作成: 簡単に始める方法

概要

この記事では、Angularフレームワークを使用してプロジェクトを作成するための手順とヒントを紹介します。初心者でも分かりやすい解説を行い、Angularの基本概念を理解しやすくしています。

Angularとは何か？

Angularは、Googleが開発したオープンソースのフロントエンドWebアプリケーションフレームワークで、シングルページアプリケーション（SPA）を構築するために使用されます。その特徴や利点を詳しく解説します。

特徴	説明
コンポーネントベースの設計	再利用可能なコンポーネントを使用して、アプリケーションを構築します。
双方向データバインディング	モデルとビュー間でデータを同期します。
強力なCLI	コマンドラインからプロジェクトの生成や管理ができます。

プロジェクトのセットアップ方法

具体的なコマンドと手順を用いて、Angularプロジェクトの初期セットアップ方法を説明します。Node.jsやAngular CLIのインストールから始め、環境を整えるまでの流れを解説します。


# Node.jsのインストール
https://nodejs.org/ からNode.jsをダウンロードしてインストールします。

# Angular CLIのインストール
npm install -g @angular/cli

次に、新しいAngularプロジェクトを作成します。


ng new my-angular-app
cd my-angular-app
ng serve

Angular CLIのインストール

Angularプロジェクトを効率的に作成するためには、まずAngular CLI（コマンドラインインターフェース）をインストールする必要があります。これにより、プロジェクトの生成からビルドまで一連の作業が簡単に行えるようになります。

$ npm install -g @angular/cli

-g オプションは、CLIをグローバルにインストールすることを意味しています。このコマンドを実行することで、どのディレクトリからでもngコマンドを使用してプロジェクトを操作できるようになります。

インストールが完了したら、以下のコマンドでAngular CLIが正しくインストールされたか確認しましょう。

$ ng version

出力結果にAngular CLIのバージョンが表示されれば、インストールは成功です。例えば、以下のようなバージョン情報が表示されます。

Angular CLI: 8.0.1
Node: 10.16.0
OS: darwin x64

Angularプロジェクトの作成

Angular CLIのインストールが完了したら、早速新しいAngularプロジェクトを作成していきましょう。プロジェクトの作成は以下のコマンドで行います。

$ ng new example-angular

このコマンドを実行すると、Angular CLIがいくつかの質問をしてきます。まず、Angular Routingの追加について尋ねられます。

? Would you like to add Angular routing? (y/N)

ここで、yを選択すると、AngularのRouting機能がプロジェクトに組み込まれます。Routingは後から追加したり削除したりできるので、最初はyにしておくのが無難です。

次に、スタイルシートのテンプレートエンジンを選択するように求められます。

❯ CSS 
  SCSS   
  Sass   
  Less   
  Stylus

ここでは、一般的にSCSSを選択することをお勧めしますが、自分が使いたいスタイルシートのテンプレートエンジンを選んでください。選択したテンプレートエンジンは、コンポーネントを自動生成する際に適用されますが、後から変更することも可能です。

プロジェクトの構成

プロジェクトの作成が完了したら、以下のコマンドでプロジェクトディレクトリに移動します。

$ cd example-angular

プロジェクトディレクトリに移動したら、ファイル構成を確認してみましょう。

$ ls -l

以下のような構成になっているはずです。

angular.json
browserslist
e2e/
karma.conf.js
node_modules/
package-lock.json
package.json
src/
tsconfig.app.json
tsconfig.json
tsconfig.spec.json
tslint.json

これで、プロジェクトが正しく作成されたことが確認できました。

プロジェクトの起動

次に、作成したAngularプロジェクトを実際にブラウザで動かしてみましょう。以下のコマンドでサーバーを起動します。

$ ng serve

このコマンドを実行すると、ローカルサーバーが立ち上がり、デフォルトではポート4200でアクセス可能になります。ブラウザで以下のURLにアクセスして、プロジェクトが正常に動作しているか確認しましょう。

http://localhost:4200/

ブラウザにAngularの初期画面が表示されれば、プロジェクトは正常に起動しています。

エディタの選択

Angular開発では、コードを効率よく書くためのエディタの選択が重要です。人気のあるエディタとしては、Visual Studio Codeがあります。VS Codeは、様々なプラグインを簡単にインストールでき、初心者から上級者まで幅広い層に支持されています。

以下のリンクからVisual Studio Codeをインストールすることができます。

Visual Studio Codeダウンロードページ

VS Codeの利点は、ターミナル機能が内蔵されている点です。これにより、エディタから離れることなく、コマンドを実行したり、ファイルを操作したりできるため、開発がスムーズに進みます。

基本的なファイル構成

Angularプロジェクトの基本的なディレクトリ構成と各ファイルの役割について詳しく説明します。この理解は、開発を進める上で非常に重要です。

ファイル/フォルダ	役割
src/	アプリケーションのソースコードが格納されます。
app/	主要なコンポーネントやサービスが含まれます。
assets/	静的ファイル（画像、フォントなど）が格納されます。

最初のコンポーネント作成

Angularのコンポーネントを作成する方法を具体的に説明します。コンポーネントの生成、テンプレートの構築、スタイルの適用まで、一歩ずつ解説します。


# 新しいコンポーネントの生成
ng generate component my-component

アプリケーションの実行と確認

作成したAngularプロジェクトを実行し、ブラウザで確認する方法を紹介します。開発サーバーの起動方法や、ブラウザでのデバッグの仕方についても触れます。

次のコマンドを実行することで、開発サーバーを起動し、アプリケーションをブラウザで確認できます。


ng serve --open

QA

Q: Angular CLIは必要ですか？
A: はい、Angular CLIはプロジェクトの生成や管理を簡素化するために非常に便利です。
Q: どのようにコンポーネントを再利用できますか？
A: コンポーネントはモジュール化されているため、他のコンポーネントやモジュールから簡単にインポートして再利用できます。
Q: 開発環境を設定するのが難しいですか？
A: 初心者のために設計された手順を採用すれば、簡単に設定できます。必要なソフトウェアをインストールするだけです。

その他の参考記事:angular コンポーネント追加